日々のことを徒然に

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五濁に思う

2019年06月24日 | 社会 政治

 世界中では紛争や戦争で幾多の人が尊い命を失っている。日本はこの74年間、戦により直接命を失った人はいないが、危うい目に遭った人らはいる。攻撃のためとは言えないので、自国防衛のためといい世界各国が最新鋭の軍備拡充を行っている。世界の軍事費は昨年203兆円、日本は世界の9位に位置している。沖縄慰霊の日のニュースを見ていると大きな矛盾を感じる。

 戦ではないが、国内で人を殺める残忍な事件が後を絶たない。幼い我が子を、口にしなくないが虐待で死に至らしめることが頻発している。特に子どもの死の原因が虐待などによると報道されるたび思うことがある。児相には児相の実情や言い分はあるだろうが、報道で知る限りでは、児相の力によって救われた命は幾例もあるように感じる。

 仏教では悪が満ちている社会を「濁っている世」というそうで、これを五濁(ごじょく)と言い五つに分けている。。「(1)社会の悪が増大する劫濁(こうじょく)(2)邪悪な考え方がはびこる見濁(けんじょく)(3)むさぼる心が盛んになる煩悩濁(ぼんのうじょく)(4)人びとの資質が低下する衆生濁(しゅじょうじょく)(5)いのちを軽んじる命濁(みょうじょく)―である」(洗心メールより)。

 悪という言い方は強烈に感じる。よくないこと、みにくいこと、不快なこと、などと置き換えてみると五つそれぞれが浅くだがわかる。言葉はともかく、社会に五濁のどれがはびこっても困る。五濁の最悪が戦争だが、これを取り除くことが出来るのは地上にいる人間しかない。戦の無い時代を伝える労を惜しんではならない。
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