
12月12日は「いいじ いちじ」と読んで「いい字一字」と語呂合わせで1995年から「漢字の日」にしたという。第1回は「震」、この年は阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、金融機関倒産など社会不安の拡大などが記憶に残る。2000年は「金」、シドニー五輪で高橋尚子と田村亮子が金メダル、今は見かけない2千円紙幣発行。2011年は「絆」、東日本大震災を始め内外で大きな自然災害が発生。21回目の今年は15日に発表される。
何度か1字で今年を振り返ることを試みた。あれもあったこれも経験した、と自分に都合の良いことはいくつか浮かぶが、それが1字にならず、我が至らなさを感じる一コマで終わっている。その言い訳は平凡に過ごしているからで済ませる。よし「来年は投稿20編掲載を目標」、こうすれば「未か達」になる。頑張ってみよう。
高齢女性の方の投稿から。毎年、内視鏡による胃の検査を受けている。カメラを飲み込むときの苦しさは何と堪えがたいほどの苦痛を何度も経てきた。この度も覚悟していたら、カメラが口に入った途端、看護師さんが背中を優しくさすってくれる。その温かい感触がカメラが喉を通る苦しみを超えていた、という。最後に看護の看は「手の目」と書く。患者の痛みにそっと手を添える、患者の心にそっと寄り添う、これが本当の看護だろう、と結んである。
漢字の日にふさわしい1字「看」、辞書には記載されない意味を知った。高齢者介護、老老介護など介護にまつわる世情は楽観を許さない厳しい環境が取り巻いている。看護と介護、その意味に違いはあるが「痛みに手を添え、心に寄り添う」姿勢はどちらにも共通して欠かせない。されるのか、するのか、それは分からないが、されるとしたら感謝は欠かせないことを肝に命じておこう。
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