買いだめならず

　ついに来たこの日、新聞を含め報道は消費税率２％アップが大きな扱い。ポイント還元や買いだめの店頭や準備風景の報道が多く５年ぶりの増税で日本の財政がどう変わるのかといった論調が少ない。今回の増税分の多くが先の選挙公約実行で減少した感じだ。増税の先に国の明るい展望が持てるニュースが欲しい。

　それにしても画面に映し出される買いだめの光景、生活必需品だけでなく超豪華な装飾品も日ごろの何倍も売れたという店もある。確かに、高価なものは増税前にというのは誰もが思う。それに応えられれる裕福さが無くてなは思いはそれだけで終わる。先日、ドラッグストアで紙おむつを山と買い込む夫婦を見た。紙おむつが必需品でないことをその時に知ったが、何か策は無いのか。

　我家の買いだめ、ポイントが数倍になるという日に近くのドラッグストアーへ。家内のメモした品を店内用のカゴにいれる。普段の買い方より若干多いいかなというくらいで終わる。しばらくは足を運ばなくて済むそうだ。みなさんの大買い物に比べると、わが家の量は買いだめや買い置きにはならない感じがする。

　年間を通して好物だったサッパリした「桂皮味かんてん」が店頭から消えた。秋になったから販売中止とかと思い聞くと「会社が倒産した」という返事、「売れ筋の商品でしたが」と店員は続けた。増税前の倒産、訳を知る由もないが、庶民価格で庶民味、あの肉桂のスカッとした辛味と芳香が味わえなくなった。倒産を知っていれば賞味期限一杯までの買いだめをしただろう私の逸品、残念だ。