標高500メートルほどの耕作放棄地の雑草狩りボランティアの朝。降らなければいいが、照りつけなければいいが、そんな思いでカーテンを開ける。曇り空「どちらもなさそうだ」とほっとする。
昭和40年ころまで児童が150人ほどいた、と棚田を見下ろしながら集落に住む当時の教員の話。眼下の田は明治の初めに圃場整備された歴史を持つとか。そこは、生活排水も流れ込まず美味いコメができると教えられた。しかし、いくつかの荒れ田は背丈ほど、またそれ以上の雑草が茂っている。中山間地域の問題点としてクローズアップされる光景に、改めてその深刻さを知る。
十数台の草刈機が一斉に仕事を始める。小型ではあるがこれだけのエンジンが一斉に動くと、谷間に反響する音は普段と違い「活気を感じる」と集落の人。これまで、草刈機の作業を通りがかりに見ていたが、定点のようにしてその仕事力を見ていると、小型とはいえその機動力に驚いた。むすびを食べながらの草刈機講話、草を刈るにもその奥深さを教わる。
草刈機初体験はチョークを調整しエンジンの起動から。アクセル操作で刈刃の回転数調整、そしてエンジンの停止、使い方は講話で耳学問したばかり、回転する刃に注意すれば何とかなりそう。少し要領よくなったところでエンジン停止。その原因がわからず未燃焼の状態で初体験が終了した。扱いが悪かったのだろうか、次回は嫌われないように頑張ろう。
集落皆さんの応援もあって予知通りきれいになりました。
大助かりでしょう