勝率１０割

　プロ野球開幕から３日目で各チームは３試合を終えた。全勝はセの３連覇を目指す広島とパの西武で勝率１０割。今シーズンは第１試合から勝敗表が載った。少々早いと思いながらも、その最上段に広島の名前があれば何も愚痴ることはない。オープン戦は本番への足慣らしとした評論家の言葉通りの今の広島だ。

　昨夜の話し。マツダスタジアムから社に戻った地元紙の記者達に運動部デスクが「感動した？」と問うと、記者たちは「えっ、なんで？」。「だって１３年ぶり開幕３連勝だぞ」と伝えると「今の中日なら３連勝してもニュースではないでしょう」、中日さんには悪いが広島に力があるということだろう。デスクは心配する、これまでに開幕３連勝は５度、３位１回、５位１回、６位３回と縁起の良くない順に落ち着いた。いつまでもいいことばかりは続かない、兜の緒を締めて神宮へ。

　率は全体の中で占める割合や比率。円周率、稼働率、完全失業率、屈折率、体脂肪率、罹患率、出生率など身の回りには良いこと不快なことなど率で表す表現は多い。今、この「率」で国民が最も関心を示しているのは内閣支持率、半数強が不支持を表明、証人喚問に関しては７割以上が佐川証言を納得していない。改ざんで総理に責任がありは６割半ば。のど元過ぎればでは済まされない率になっている。

　開幕３連勝は１３年ぶりだが、本拠地でのそれは１９８８年以来の３０年ぶりという。その年のセリーグ覇者は中日、日本シリーズは西武が中日を下した年で昭和６３年に当たる。瀬戸大橋と青函トンネルが開通し、日本４島が列車で繋がった。今年は広島がセで３連覇し日本シリーズを制する。さてその時の勝率は？。