日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

電線と電信線

2019年05月23日 | 生活・ニュース

 夜明けが早くなったこともあり、新聞を取りに出ると電線に止まってツバメが鳴いている。「♪電信線に 三四羽の 燕がとまってチピチピチピ 何の話かチピチピチピ」という「燕」という子どもころに覚えた歌を思い出す。電線が張られてなかったらツバメはどこに止まるのだろう、そんな他愛も無いことをふと思った。

 素敵な青空を何分割にもして見せる電気、電話、有線TV、光ファイバーなどの線が張りめぐらされている。そのお陰で毎日の生活が支障なく過ごせている。今では何の不思議もないが、そうでない時代もあった。先日亡くなられた文芸評論家の加藤典洋さんの随筆に「夏目漱石はロンドンで上空をはう電車の架線に驚いた。山形の少年もまた東京・上野で先ずは架線を記憶に刻んだ」とあるそうだ。山形の少年とは、加藤さんが山形市出身なのでご本人と思う。

 空中戦と言っても実弾が飛び交うのではなく、情報伝達のための技術進歩と国際的企業の覇権争い。難しい技術的なことの理解度は「そうですか」程度で記事を読んでいる。しかし、こうした進歩に自分が追従できない時が来るのではないか、そんな心配が持ち上がる。米中貿易戦争で、空中戦の何かが変わるかもしれない。 

 電気を伝送する電線、通信のための電信線は重要なライフラインの一つ。大都市ではこれの地中化が進むという。地方でもそうなると遮られることなく青空が眺められる。そうなるとツバメが困ることになる。毎日が休日だとこんなことを思う日もある。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ワックス掛け | トップ | 桑重儀一画伯 2 »

コメントを投稿

生活・ニュース」カテゴリの最新記事