郵便ポストと公衆電話が背中合わせで立っている。かつては珍しくないごく普通のまち角の光景だった。郵便の利用者は激減、代わって黒色の固定電話を便利に使った。その便利な代物も携帯形式になり、やがてコンピューター機能内蔵のスマホへと科学は進歩し、使える人の生活を大きく変えさらに進歩するだろう。
写真の公衆電話、こんなことがあった。約束の時間に合わせて徒歩で通りかかった。登校中の男児2人がボックスの中を覗いている。声をかけると「財布がある」という。財布らしきものが電話帳の上にある。急いでいるので「学校へ持っていて先生に渡してから交番へ」と話し、私は学校へ連絡した。夕方学校から「交番に届け、忘れた人に渡った。ご指導有難うございました」と連絡があった。2人の男児の喜ぶ顔が浮かんだ。
写真のポストにも思いで出がある。高校の3年間、夏と冬の休みに郵便局でアルバイトをした。仕事の一つに朝と午後の2回、ポストに投函された郵便物を自転車で集める。けっこな距離を走り鞄に溢れるほどのこともあった。写真のポストはその時のひとつ。当時は丸くて厚い台座に置かれた丸い型だった。今、どのくらい投函されているのだろうか。
通信手段は日進月歩、いや今は秒単位かもしれない速さで進歩しているように思う。その進歩には残念だがついていけないでいるが、特殊詐欺には騙されないように、情報だけは注意し把握している。街角にはいろいろな思いが残っている。
(今日の575) 町かどを曲がれば次の思い出が
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