日々のことを徒然に

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開 花

2009年05月17日 | 生活・ニュース
                 

宗祖親鸞聖人 降誕会法要にお参りした。雨にも関わらず多くの門徒のも皆さんが集う。報恩講以来の顔合わせの方もあり「元気でしたかいのう」の会話があちこちで聞こえる。

讃仏偈(さんぶつげ)を読経のあと法座が始まる。法座はいつ聞いても感銘する。降誕会では「諸行無常」、無常とは「栄えるものはみんな衰える」と思われているが、その逆も無常という。無常とは「常に移り変わる」ということが本当の意味だ、と解かれた。

「老」の字について聞くと「年とった人」という答えが返る。老は本来「敬う」という尊敬の意味を持つという。大老・家老・老舗・敬老・老熟・老練などいくつもの日本語がある。老は経験をつみ様々なことに関して巧みな知恵をつけてきた。それが「老」の本来の姿と説かれる。

では老が敬われなくなったのはなぜだろう。昔は何かを教わるのは老からだった。今はネットや書籍中心に変わった。例えば育児や離乳食は義母から教わり、そこから和も生まれた。老は増えたがその力の使い場が不足している。

降誕の法座に促されたのか、先日植えたゴーヤーに花が咲いた。径1センチあまりの黄色い花が1輪、これが実の1号になるのだろうか。梅雨の雨と勘違いしたのか、鉢植えの紫陽花、これもひと花開き始めた。色は薄い青色だが小さな蝶がとまっているようだ。

説話の中に「付くべき縁があれば離れるべき縁もある」という1節があった。縁あって咲いたこの花、どんな無常を越えていくのだろうか。

(写真:紫陽花<左>とゴーヤ<右>の初めての1輪)
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6 コメント

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素晴らしいことを… (yattaro-)
2009-05-18 08:59:20
「宗祖親鸞聖人 降誕会法要にお参り」 素晴らしいことをなさいました。
それにまつわる素敵なブログ、朝開いてみて、大きな得をした気分で読み進みました。

失われつつある人間味とか人と人とのつながりの大切さ、など多くを学ばせて頂きました。
アジサイもゴーヤも見事に花開くことでしょう。
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 (anne)
2009-05-18 19:31:44
「縁」ですね。こうして、いろいろ教えていただけるのも、縁。エッセイの仲間も縁、取材できるのも縁ですね。

縁を大切にしたいですね。これからも、いろいろ教えてくださいね。
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その心は? (ロードスター)
2009-05-18 20:39:27
宗祖親鸞聖人 降誕会法要にお参りされた由。また一段高い所へステップアップされたのですね。次回ありがたいお話をお聞かせ下さい。
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yattaro-さん (tatu_no_ko)
2009-05-18 21:10:10
珠数を手に分かりやすい仏教の教えを聞く、難しい言葉も出ますが、気持ちが安らぐような話に共感を得ます。お斎をいただいて帰りました。
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anneさん (tatu_no_ko)
2009-05-18 21:13:14
今回は無常という意味の思い違い、使い間違いを知ることが出来ました。
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ロードスターさん (tatu_no_ko)
2009-05-18 21:16:25
年齢のせいか、法話を聞くことが楽しみになりました。ひとつでも実践できればと思うばかりです。
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