日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

箸が転んでも

2020年07月09日 | 町かど

 これは盗み聞きになるのだろうか。我が家は裏通りの小さな辻に接している。朝夕は通学通勤の人や車、自転車で混雑する。時には無神経なドライバーにひやりとする。代わりに児童の登校風景にはいつもさわやかさ姿を感じている。高齢化の住宅地で昼間は人通りはさほどない。そんな小さな辻がにぎやかになるひと時がある。

 2人のときも3人のときもあるが、下校中の女子高生が辻で立ち止まり立ち話をする。声は部屋の中までよく届くが話の内容はよく分からない。しかし、よく笑う。時には叫ぶような、時には腹を抱えるような、時にはうふふと何か秘めたような、とにかく笑い方のオンパレードだ。TV番組の紹介で映るばか笑いではない。笑う姿に、ここは町角という意識は全くうかがえない。

 「箸が転んでもおかしい年頃」ということわざがある。ちょっとしたことでも、些細なことでも、何でもないことや他愛のないこと、と前置きはいろいろあるが、思春期の女性の特権という。大辞林第3版によれば、「なんでもないこともおかしがって笑う年頃。女性の十代後半をいう」らしい。まさに女子高生だ。

 歳をとると「少々のことでは笑わないので、箸が転んでもおかしい年頃の女の子を見ているとつくづく羨ましい」と投稿で読んだ。そういえば私も笑わなくなったと反省する。「人のふり見て我がふり直せ」「人こそ人の鏡」という。人のミスを高笑いすることはしてはいけないといつも心している。今日は3人の女子高生、30分余りの楽しい屈託のない笑いのあと「バイバイ」と3方向に散らばっていったが都合良く雨が降らなかった。雨を忘れさせるような笑いのひと時でした。
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