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酒粕はかすにあらず

2012年02月07日 | 生活・ニュース
           

酒粕、昨年末に同好会の酒屋勤めメンバーさんからたっぷり頂いた。それは柔らかい、ということは残留液分、つまり酒分が多く含まれていることになる。店頭のべニア板のような品とは比べものにならない匂いがする。酒粕は、清酒の醸造の際のもろみを圧搾した後に残る白色の固形物だ。

我が家はこれを粕酒にして頂く。作り方は簡単、といって実際は家内の手にかかる。すぐに火にかけ溶かすより、水にしばらく浸しておくと溶けやすく、柔らかくてとろりとした仕上がりになるそうだ。好みの甘さになるよう砂糖を加えて仕上がり。熱いそれにおろし生姜を加えて飲んでいる。

熱い粕酒と生姜が作用し身体の内から温もりを感じる。風邪気味の時の特効薬となった経験は何度もある。これを飲んだ後は車の運転をしていない。いつだったか、豚汁の味噌の代わりに酒粕を使ったものを頂いたことがある。これも芯から温もりを醸し出したように思う。発酵食品は身体にいい、酒粕も色々な所で食を生かしているのだろう。

粕酒を飲むと、酒の味など知る由もない子どものころ見た造り酒屋のひとコマを思い出す。歴史を紡いだ天井がすごく高い蔵、大きな大きな木樽。回収した一升瓶を1本ずつ手洗いする。洗い終わった瓶を逆さにし底をくるくると回す。すると渦を巻きながら勢いよく洗ったに水が流れ出る。それが面白く下校時立ち止まって見ていた。今、あの渦巻きは応用している。

酒類の多品種化、自由化などの一因だろう、身近にあった造り酒屋が何軒も店を閉じた。すると独特の煙突は不要の長物となり取り除かれ、古くから伝えられてきた町の歴史のひとつが消えて無くなるさびしさを感じる。今、新酒の仕込みまっ盛り、日本の味日本酒、長く栄えて欲しい。

(写真:熱々の粕酒、すりおろしの生姜を入れる)
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
熱くて美味しいんですよね! (金ちゃん)
2012-02-08 12:42:38
私は生姜を入れないんです。なぜかというと子どもの頃から飲んでいた味が好きだから
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金ちゃんさん (tatu_no_ko)
2012-02-08 20:22:55
えっ、子どものころからアルコールを。
生姜は身体を内から温めてくれます、これは高齢向きかも。
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