
地元テレビ局、桜のシーズンには毎日のように朝に昼に夕にと錦帯橋の桜が良いカメラアングルで俯瞰した景色が映される。地元びいきだけでなくいい光景だと眺める。居ながらにして花見ができる。そんな錦帯橋の桜も葉桜にかわり、季節の移り行く一幕を見せてくれる。
錦帯橋一帯の桜は1500本と言われる。3千本という説もあったが、ちと多すぎる感はしていたが最近はどうしたのか半分ほどに変わった。これらの数の桜を見下ろしている1本がある。それは岩国城とロープウエイ山頂駅の中間あたり、城山の中ほどにある。
350年以上も斧の入ったことの無い城山は自然休養林として指定を受けている。全山が椎などの常緑広葉樹に包まれ、これからの若葉の季節は一段と美しさをます。そんなところに咲く1本、遠目にはひと握りの白い塊に見えるが、桜に間違いはない。
いつ、あの場所に、誰が、どうして移したのだろうか。染井吉野は接ぎ木で増えていくと言われる。桜の何かが飛来して来て育ったとは思えない。あの1本に気づいてから何度も桜の季節は来ては過ぎ去った。山にあるから山桜、と思いたいが山桜は染井吉野が終わってから開花する、あの1本桜は錦帯橋畔と同じ時に咲いている。今年の桜をどう眺めただろうか。
(今日の575) 見上げれば有難うよと花揺れる
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