ローマ人への手紙 16章1−16節
礼拝が終わり、自動車を駐車している所に行ってみると、フロントとリアガラスに付着していた水滴が凍っていました。気温がぐっと下がったのですね。昨日から待降節、家々にはイルミネーションが灯り始めました。
最終章のこの部分には、まだ行ったことのないローマの教会にいる、パウロが知っている人々の名前が連なります。今で言う、パウロのネットワークです。きょうの「みことばの光」は、たくさんの名前の中からルフォスに焦点を当てていますが、ここに名が記されている一人ひとりにキリスト者としてのたくさんのドラマがあったということが分かります。
フィベという女性はパウロの支援者、そして使徒の働きやコリント人への手紙にも出てくるプリスカとアキラはパウロのいのちを救うために自分のいのちを危険にさらしてくれたと、パウロは書いています。パウロは一人で福音を伝えてきたのではもちろんなく、ここに名前の出てくる人々、名前の出てこない多くの人々の祈り、経済的な支援、具体的な助けが必要だったし、実際に助けられてきたのです。
プリスカとアキラ夫妻については、使徒の働き18章2節によるとクラウディウス皇帝がユダヤ人を迫害した時にローマから逃れてコリントに来ていたことが分かります。そして二人は、コリントでパウロとともに福音のために働きます。そして、パウロがこの手紙を書いている頃には再びローマに戻っていました。
ここに三度用いられている「同労者」ということばに目が留まります。同労者、つまり「いっしょに働く人」は競うことなく、互いに助け合う者同士です。祈り祈られる者たちは誰もが、そのようでありたいと思います。