ペテロの手紙第一 3章13−22節
激しい雨も上がり、早朝の祈禱会のため家を出る頃にはくっきりと晴れ渡った空が。雨が大気をきれいにしてくれたのがよくわかる朝でした。そういえば、日の出が早くなりましたね。もうすぐ春分の日。
信仰ゆえに苦しめられることで心を動揺させずにかえって、弁明する用意をしていなさいとペテロは勧めます。間近に迫っている大迫害を予告するかのようなことばです。
このことばをペテロが書いているということの意義を、思い巡らしてみました。ペテロは主イエスが逮捕され、大祭司の家に引いて行かれた時に、後について行きました。その家の中庭で、彼は主イエスを知らないと三度も言ってしまうのです。「心を動揺させたりしてはいけ」ないと書く時、彼は自分がかつて動揺してとんでもないことをしてしまったのを思い起こしていたのでは、と考えるのです。彼は自分の苦い体験をさえ神が用いてくださるのだということを、どれほど感謝しながら手紙を書いたことだろうと、想像します。
追いつめられたときこそ、神が賜った自分たちの希望について弁明するチャンスなのですね。