みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

血により、神のことばにより

2015年03月06日 | ペテロの手紙第一

ペテロの手紙第一 1章13−25節

 この手紙を書くペテロも、受け取る人々も、迫害という大事を前にしていました。いやすでに来ていたのかもしれません。このあと教会は、長い間の迫害というトンネルをくぐり抜けることになります。けれども彼らは信仰を投げ捨てることなく耐えます。耐える中で、福音は力強く世界へと拡がるのです。「キリストの現れ」という時を待ち望むことが、教会を支えました。

 贖い出されたのはキリストの尊い血による、新しく生まれたのは神のことばによるという二つのことを心に留めたいと思いました。それをペテロは「あなたがたの信仰と希望は神にかかっている」と述べています。

 神さまが御子の血によって贖い出してくださり、とこしえに変わることのないみことばによって新しく生まれさせてくださったのであれば、何があっても神さまが守ってくださるからだいじょうぶ。だから、ああだこうだと慌(あわ)てることはないのだというのです。

 ちょっとしたことで動揺し、どうなってしまうのかと心配で心がいっぱいになってしまうのが私。けれども、私のためにキリストの血が流された、神のことばが届けられていると気づくことで、目の前の景色は変わらなくとも景色をどう見るかが違ってくるのですね。そしてやがて、景色そのものも大きく変わるのです。


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