霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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原風景

2008-11-04 22:34:51 | 思い出
新潟の魚沼で野菜作りをしながら専用の産直も営んでいるスベルベさん。
その人生を謳歌しているブログには触発されることが多いが、今日掲載された写真を見た時は驚いた。



この写真はスベルベさんが子供時代にお母様と一緒に蕎麦を背負っている時のもの。
蕎麦を柴に代え山道を歩いているシーンに置き換えれば、オジサンの子供時代の原風景そのものになる。

当時我が家では晩秋や早春に刈り払いをした山から柴を運び、それをカマドの燃料として薪と併用していた。
山の麓からはリヤカーで運ぶが、そこまでは細い山道を人が背負って運び出すしかなかった。
今考えると気の遠くなるような距離を何度も登り降りしたものだった。

せいぜい一、二度しか体験しなかったこの仕事を未だに忘れられずにいるのには訳がある。
その時、刈り払って見晴らしの良くなった山の上で食べた弁当の味が格別だったからだ。
当時よく使われたブリキの弁当函にギッシリとご飯が詰め込まれオカズは沢庵が数切れ入っているだけというお粗末なものだったが、美味しさはその後の人生で食べたどんなご馳走にも勝っていた。

もし自叙伝を書くとしたら「少年時代の思い出」として絶対外せないシーンとなるものだが、このような写真が残っていたら余計な説明は不要となったにちがいない。



今日は朝から快晴の良い天気だったが強風が吹き荒れた。
遠く栗駒山を眺めながら大豆の収穫ができるのは来週後半からか。
コメント (4)
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