霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

秋仕事

2008-11-25 21:54:18 | 
秋仕事というと何となく後始末的な感覚に捉えてしまうが、田んぼにEM米糠ボカシや堆肥を撒いて鋤き込むのは来年の米の味を左右する一番重要な仕事。

何箇所かにある堆肥は藁、オカラ、雑草、落ち葉等をサンドイッチにして幾重にも積み重ねておいたものだが、バッマクホーで崩すと小さいミミズが一杯出て来る。
運搬車に積み込んだ堆肥は、田んぼの中でゆっくり逆走させながら左右に分れた二人がフォークで散らして行く。

大規模な農家なら機械化している仕事だが、小規模農家はそんな機械を買ったらその分だけ米作りの赤字が増えるだけ。
一年で一週間もかからない仕事に金をかける必要も無いので規模拡大をしない限りは今の手作業で十分だと思っている。

残っていた五枚の田んぼの堆肥撒きを今日終えたので、明日トラクターで鋤き込めば田んぼの「秋仕事」は一段落となる。



今年は畑の作付け面積をいきなり増やした関係で「秋仕事」も大分ずれ込んでいる。
クンタン焼きもいつもなら既に終わっている時期だが、今年は未だ全然手付かず状態となっている。
そんな訳で、家の前の甘柿も手付かずのまま葉を落としてしまった。
今年はウラ年で実は少ないものの、このままカラスや雀の餌食にするのは勿体ない気がしている。
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狩猟

2008-11-24 20:53:35 | 環境
先日から狩猟が解禁されまた恐い季節がやって来た。
昨年、家の近くで発砲するハンターが居て恐い思いをしたので警察に電話したら直ぐにパトカーが来てくれたが、「法律に、『民家の何メートル以内で発砲してはならない』という規定は無いのハンターの良識に期待するしかない」という迷回答を頂戴した。
民家の近くで平気で発砲するハンターに「良識などあろう筈も無い」と反論したかったが、警察に罪は無いので黙るしか無かった。

今朝も洗面所で歯を磨いていたら近くで大きな音がするので窓を開けたら門口で発砲しているハンターが見えた。
これでは恐くてエグネのキノコ採りにも行けないし田畑での農作業だって危ない。

こんな事で命を落としたら「死んでも死に切れない」悔しい思いをするに違いない。
自己防衛のため「民家近し、発砲禁止」と看板でも立てなければならないのだろうか。



隣接する達古袋地区の田んぼに集まる白鳥達。
写真正面の奥の小山を一つ越えると我が家の後山の畑があり、更に奥に霜後集落がある。
早朝や夕方に後山の畑で仕事をしていると往来する白鳥達の声で上空が騒々しいぐらい賑やかになる。

白鳥は「禁猟」となっているが、我が家の「白鳥の湖」の白鳥達も恐いと思ったらしく狩猟が始まったらネグラを代えたようだ。
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機械トラブル

2008-11-23 20:10:39 | 穀物
順調に大豆の脱穀が進んでおり、昨日は一日中脱穀機を踏み続けた。
右足が疲れたら左足に代えながら殆んど休憩無しで続けたので、ハウスの中一杯に占めていた大豆の枝がみるみる減って行った。

「(足踏み式は)あなただから出来ることで他の人では到底無理」などとオバサンにおだてられ、すっかりその気になったオジサンは今日も早起きして脱穀作業に取り組んだ。

ところが単純な人間様より脱穀機の方が疲れたらしく昼過ぎから異常音を発し始めた。
調べたら何か必要なピンが抜けたみたいだった。
無理をすれば使えない訳ではなかったが、致命的なトラブルを招いたらマズイので連休明けに業者に診て貰うまで作業をストップせざるを得なかった。

「この仕事は明日までに終わらせたい」と思っていたオバサンがガッカリしたのは言うまでもない。



写真は、新旧の唐箕の揃い踏み。
昔から使っていた唐箕ではうまくゴミを取り除けないということで足踏脱穀機と一緒に新しい唐箕を調達したのだっが、ジイチャンは「やはり使い慣れたものの方がいい」と言って歴史的遺産を復活させた。
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「タキイ最前線」

2008-11-22 21:11:02 | 産直
タキイ種苗(株)で季刊発行している「タキイ最前線」という情報誌がある。
種屋さんのお店に置いてある種苗メーカーのカタログと思って貰えば間違いではない。
その2009年冬春号の「女性が元気な直売所訪問」コーナーで「新鮮館おおまち」が取り上げられ、元気な生産者としてオバサンが紹介された。



この取材は岩手・宮城内陸大地震前の五月末のことだったので、もう半年も前のことになる。
記者さんがわざわざ京都から我が家に来て取材して行った。

以前にTV番組でNHKが取材に来た時も感じたことだったが、オバサンは口下手なところがあり訊かれた事に対する回答が明瞭でなく真意が上手く伝わらないことがままあるようだ。
これは農業に対する思い入れが個性的なため、相手が期待する回答と異なる事が多いことも原因となっているように思える。

今回のタキイの記者さんはその辺の所を上手く編集でカバーしてくれたようだが、取材の時は同席したオジサンがあたかも通訳のような立場で何度か補足説明をしたように記憶している。
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黒豆

2008-11-21 20:16:04 | 穀物
今日も悪天候で一日雨となり昨日に引き続き大豆の脱穀となった。

足踏脱穀機で脱穀した黒豆は写真のような状態となる。
これを篩いにかけて大きいゴミ取り除いてから唐箕にかけ、その後に選別して完成となる。

青ばたや味噌豆も含めると脱穀は未だ半分も終わっていないので唐箕にかけるのは明日以降かと思っていたら、夕方になって「明日から三連休なので産直に黒豆を出荷したい」とオバサンが言い出した。

我が家はこのようなオバサンの頑張りで成り立っているので逆らうことは出来ない。
やむおう得ず暗くなったハウスの中に電気を引っ張って来て唐箕に初挑戦となった。



今の時期は産直に出荷する物が極端に少なくなっている。
それを補うものとしてエゴマ、小豆、大豆にかける期待は大きいものがある。
これらは他の生産者と競合することも多いので「無農薬栽培」であることを明示して差別化を図って行くつもりでいる。
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