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霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

渡辺淳一の世界 その一

2007-02-07 18:53:25 | 趣味
オジサンは「中年男のスケベゴコロを書かせたら右に出る者が居ない」と言われている渡辺淳一のファンである。
主人公と一緒に魅力的な女性と恋に落ち、お金に糸目をつけずに旅行や豪華な食事を楽しみながら、現実の世界では味わうことのできない「夢の世界」を堪能できる。
サラリーマン時代にビジネス関係の図書ばかり読んで疲れた時に、彼の作品を読むと「干天の慈雨」の如く乾いた心がしっとりと潤い、癒される思いがした。

彼の作品を「ポルノ」と切り捨てる人も居るが、本人に言わせると「ポルノ」ではなく「エロチシズム」となる。
その違いがどこにあるかは感覚的にしか判らないが、元々ポルノ小説には興味がなく、たまに週刊誌等で読んでも面白いと思ったことはない。
渡辺淳一の作品はきわどい表現が多いものの、ポルノ小説とは別次元にあると感じている。

特に印象深いのは同一のテーマを追った三部作、「ひとひらの雪」「うたかた」「失楽園」だった。
いずれも新聞に連載されたものだが、なかなか読み応えのある興味深い作品で、毎朝、新聞の届くのを待ち焦がれたものだった。

中でも「失楽園」の心中する直前の描写は出色で、その官能的な表現に頭がクラクラするほどの衝撃を受けた。
そのクライマックスシーンの三日分は切り抜いて今でも大切に保管している。

「失楽園」の連載が終わった後に、通常のポルノ小説との違いを明確にするため「文章は推敲に推敲を重ねた」と作者が述べていたが、その熱意は間違いなくオジサンにも伝わった。



集落の冬景色シリーズ。
霜後は僅か19戸の小さな集落であるが、その半分近くがこの写真の周辺に集まっている。
いうならば、ここは「霜後銀座」である。
コメント (7)
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