ひびレビ

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「ウルトラマンX」を見て

2016-04-20 06:23:21 | ウルトラシリーズ
「ウルトラマンX」全22話をようやっと視聴しました。

 最近のスパークドールズを用いた変身や、戦闘中にちょくちょく変身者が映し出されるのにイマイチ馴染めていなかったので、エックスも心配になっていましたが、思いのほかすんなりと受け入れられました。多分ですが、エックスがギンガやビクトリーと比べてよく喋るウルトラマンだったからではないかと思います。まぁギンガとビクトリーに関しては、ギンガS本編を見ていないため、どちらかといえばウルトラファイトビクトリーの印象が強いのですが・・・
 ギンガ本編では、ギンガはあまり喋っていないように思えます。そのため、ヒカルがちょくちょく画面に映ると、どうしても「ヒカルがギンガを操縦している」ようにも見えてしまいました。一方でエックスは普段から良く喋り、変身後もたびたび大地と会話しているので、そういった印象を殆ど受けませんでした。まぁ「ジャンボットも似たようなもんじゃね?」と言われると困りますが(汗。ともあれ、思った以上にエックスは楽しめたということで。

 主人公である大地は怪獣との共存を望み、いつか共存できる日を夢見て研究に励む青年でした。そんな大地に対し、ヒカルがセブンやコスモスといった先輩の実例を出してくれたのは、私も同じことを思っていたので嬉しかったです。
 しかし、一言で共存といっても、姿かたちが全く違う生き物なのだから、そう簡単に行くはずも無く。ホオリンガのように村おこしの一環として使われることもあれば、友好珍獣であるピグモンが人々から恐れられるといった場面も見られました。特にホオリンガの件に関しては、ホオリンガと意思疎通が出来なかったとはいえ、彼の意思を妨げる行為をとってしまい、一時村はパニックに陥ることに。少女とホオリンガの交流が描かれつつも、人間の都合や思い込みの危険性が感じ取れる話でもありました。そういえばエックスに出てくる子供って、女の子が多いような・・・?


 また歴代ウルトラマンの客演もあり、特にリアルタイムで視聴していた、私のウルトラシリーズ復帰作ともいえるネクサスやマックスが出てきてくれたのは凄く嬉しかったです。ネクサスには弧門くんが、マックスにはカイトが出てくれましたし、しかもカイトはDASHの制服を着用!かれこれ10年近く経つというのに、青山草太さんは相変わらずお若いですね・・・
 ネクサス回については、以前語ったので省略します。本当に良かったなぁ・・・


 毎回ではありませんでしたが、新規の怪獣たちも登場。ガーゴルゴン、ツルギデマーガ、そしてラスボスの虚空怪獣グリーザは結構気に入っています。
 グリーザは個人的には「まさしく怪獣」といった強さを誇る怪獣でした。個人的に怪獣の定義って体の大きさ云々じゃなくて「何をするか分からない存在」こそが怪獣なんだと思っています。その点からするとグリーザはこれまで私が見てきた怪獣の中でも、屈指の「よく分からない強さ」を誇っていました。まるで時を止めたかのような回避行動を見せたかと思えば、全身から軌道が読めないビームを放ち、更には頭を振り回すことで終焉を告げる鐘の音の如き音波攻撃を放ち、狂ったような笑い声をあげ続ける・・・とまぁ、やりたい放題の強さを発揮し、エクシードエックスとサイバーゴモラを追い詰めていました。
 そんなワケが分からない強さが好きだったので、スパークドールズ吸収後の「取り込んだ怪獣の力を使う」という点には、第二形態ほどの魅力を感じませんでした(汗。
 最終決戦を初めとして、戦闘シーンは毎回見ごたえがありました。

 これまでの怪獣たちも、ダークサンダーエナジーにより凶暴化し、パワーアップ。ゴメスなんかは、かつての着ぐるみの元の怪獣のような強さを発揮していました。ゴメスが登場した「戦士の背中」は、エックスの中でも客演回を除くとトップ3に入るくらい好きな話です。サブタイトルに恥じぬ、頼もしすぎる戦士の背中がカッコよすぎるうえに、ラストの腕を組んでバージンロードを歩くシーンがこれまた素晴らしかった・・・!

 ゴメスやグビラなんかは「ウルトラマンサーガ」にも出ていたので、こうした再登場も納得がいきましたが、よもや同じウルトラQとはいえ、M1号を引っ張り出してくるとは思いもしませんでした。しかもめっちゃ頭良くなってるし。
 ダークサンダーエナジーの力を浴びたとはいえ、本来の大きさを取り戻したゴモラ。そんなゴモラを人間の都合でスパークドールズに戻しても良いのか・・・どことなく、コスモスとカオスヘッダーのやり取りを彷彿とさせますね。
 他にもグリーザ第一形態がネオ・Qのプラーナの改造だったり、darkfantasyからセミ女が出てきたり・・・何だかんだでQ3作品から何かしらの形で登場していることに驚きです。


 客演回以外で好きな話としては、こんな感じ。
・第6・7話:デザインがお気に入りのガーゴルゴンが登場!
・第10話「怪獣は動かない」:怪獣の交流の難しさを感じる、心温まるエピソード。
・第15話「戦士の背中」:父として隊長として頼もしすぎる背中を見せてくれました。
・第16話「激撮!Xio密着24時」:どことなくマックスを髣髴とさせる雰囲気がありました。何気に伏線も張られてます。
・第19話「共に生きる」:傷つきながらも共存を諦めないアスナにグッときました。
・第21話「美しき終焉」:グリーザの不気味な強さを何度も見返しました。


 映画については見れずじまいですが、いつか見たいと思っています。新列伝での放送を待つのは、さすがに気が長すぎますかね(苦笑。

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4 コメント

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なるほど~ (いけやん)
2016-04-21 23:34:51
先月辺りからライダーや戦隊のVシネマなど、まだ視聴できていなかった派生作品を視聴しました。
媒体はレンタル店のDVDを使用です。

それも一段落したということで、今度は久々にウルトラシリーズの視聴を再開しています。
まず初代の「ウルトラマン」で視聴できていなかった回を消化。これで全話制覇できました。
他に全話制覇したのは「セブン」「ティガ」「ダイナ」「ガイア」「コスモス」「マックス」「メビウス」です。

「ウルトラマン列伝」はなんだかんだで見ていないものでして。
まず手始めに「ウルトラマンギンガ」を視聴。第6話までとそこまでの総集編を含んだ劇場版1作目まで消化。
あ~、まぁアルさんがいまひとつだと仰っていた理由も分かったかなと(汗)

ストーリーが1つの町の一部の住人だけで進行し、結構こじんまりとしちゃっている感じですね。やっぱり低予算で頑張ろうとしたのかしら(苦笑)
確かにコクピットでギンガを操作している感があります。セリフがあるなら変身時は変身者を映さずアフレコした方がいいですね。メビウスはこの手法でしたが。

映画で中ボス的に登場したダークザギがいい感じで。原典の「ネクサス」は未視聴ですが、興味が湧いてきました。
しかしタロウよ、ティガの色が違うという指摘にあれ(マルチタイプ)が本来の姿だという回答でしたけど…。ダークの方が本来の姿だったはず(汗)
ま、解説しようとすると長くなるから手短にしたということかなぁ…。

まぁ、面白いかどうかはともかく、私はぼちぼち「S」の最後まで見ていこうと思っています。

ちなみに「X」が置かれていない店です。
どうやら販売はBOXのみのようですが…。レンタルはしていないのかなぁ?
検索したら俄然見たくなったのですが。
返信する
いけやんさんへ (アル)
2016-04-23 06:55:43
おはようございます。返信が遅くなり、申し訳ありません。

)他に全話制覇したのは「セブン」「ティガ」「ダイナ」「ガイア」「コスモス」「マックス」「メビウス」です。
そういえばダイナとコスモスは視聴途中でした・・・(汗。

)確かにコクピットでギンガを操作している感があります。セリフがあるなら変身時は変身者を映さずアフレコした方がいいですね。メビウスはこの手法でしたが。
ガイアも我夢の声で話すシーンがありましたが、あれぐらいに留めておいて欲しかったところです。スパークドールズを戦闘中に使うという仕様上、仕方の無いことだとは思いますが・・・

)映画で中ボス的に登場したダークザギがいい感じで。原典の「ネクサス」は未視聴ですが、興味が湧いてきました。
原典との違いは、強さ云々よりも、じっくりと練られた精神攻撃が無かったことだと思っています(笑。

)しかしタロウよ、ティガの色が違うという指摘にあれ(マルチタイプ)が本来の姿だという回答でしたけど…。ダークの方が本来の姿だったはず(汗)
まぁティガダークを本来の姿と言ってしまうと、マルチタイプにいたる経緯の説明も必要になりますしね・・・

)どうやら販売はBOXのみのようですが…。レンタルはしていないのかなぁ?
うちの近所ではギンガ共々見かけません。
返信する
「ウルトラマンX」の視聴お疲れ様でした。 (ロンドン)
2016-05-03 17:58:56
 凄まじい程今更感がありますが、この記事から久々にコメントさせていただきます。
 「ウルトラマンX」の視聴お疲れ様でした。
 個人的には、この作品は前作よりも楽しめたと考えられます。人間が変身するのではなく、そのほとんどがスパークドールズの実体化であり、怪獣達が本来の意思で暴れ回るのが個人的に嬉しかったからです。

 ただ一方で思うのは、一部の方々と同様、主人公が変身後もちょくちょく内部で話す様子が描かれる事には、自分も若干の抵抗がありました。視聴者に分かり易く伝えるには必要な事ではありますが、正直見てるとウルトラマンではなく、ジャンボーグじゃないのかと思いました。個人的にはエックスは普段変身していない時のみ変身アイテムことエクスデバイザーで必要最低限な事だけを話し、変身後は主人公である大地の声で会話する位が良かったと考えています。

 話としてはネクサスやマックスの客演回は、単なる客演では無く、所々にかつてのオマージュとも思えるシーンが続々と現れ、スラン星人やバグバズンブルードがオリジナルよりも活躍する等、ヒーロー、敵どちらもカッコよく見えた事も個人的には良かったと思っています。

 勿論本作オリジナルの敵キャラ達も、カッコよかったです。オーソドックスな怪獣であるデマーガの暴れっぷりも見事ですが、やはり第2形態のグリーザは見ててゾクッとしました。だって何考えてるのか分からない(というよりも、そもそも何処から生まれ、何がしたかったかも分からない)上に、不気味な声を出しながら、くねくねと技を回避するんですよ。ガタノゾーアやエンペラ星人とはまた違った意味での、絶望感…というより、「訳が分からない」まま、一方的にやられる事にはただ恐怖するだけですよ。果たして彼が次に登場する時はどんな姿で現れる事になるやら。

 客演回以外で好きな話として、第15話「戦士の背中」が選ばれてる事には、かなり共感を持てます。あの話はドラマもですが、特撮の方も素晴らしかったと自分は思ってます。
 ダークサンダーエナジーでパワーアップしたとはいえ、あのゴメスが、背中を発光させて口から光線を出し、全身からエネルギーを放出させてエックスを吹き飛ばす等、着ぐるみの元となった怪獣の、それもVSシリーズを思わせる様な戦法をしてくれた事がかなり嬉しかった。元となった怪獣は今年の映画でそれをやってくれないかなぁ(笑)

 と、久しぶりのコメントでかなり長くなってしまいましたが、「ウルトラマンX」の視聴お疲れ様でした。
返信する
ロンドンさんへ (アル)
2016-05-04 07:37:25
おはようございます。

)視聴者に分かり易く伝えるには必要な事ではありますが、正直見てるとウルトラマンではなく、ジャンボーグじゃないのかと思いました。
そうですね。私はジャンボーグを見たことがないので、ジャンボットを見ているような感じがしました。エックスがちょくちょく喋ってくれるために、操縦しているという感じは薄れましたが、分かりやすさを伝えるためだとしても必要なのか?と疑問に感じます。

)スラン星人やバグバズンブルードがオリジナルよりも活躍する等、ヒーロー、敵どちらもカッコよく見えた事も個人的には良かったと思っています。
スラン星人、いつの間にかゼットンを使役できるくらい立派になって・・・まさか彼が再登場するとは思ってもいませんでした。

)ガタノゾーアやエンペラ星人とはまた違った意味での、絶望感…というより、「訳が分からない」まま、一方的にやられる事にはただ恐怖するだけですよ。
得体の知れない動きで攻撃を回避され、どこから発射されるかも分からない攻撃を浴びせられる・・・おっしゃるように、歴代のラスボスとは違った絶望感の漂う強敵でした。最終的に待つのが「無」とはいえ、そこに至るまで何をされるのか分からない。恐怖の塊のような敵でしたね。

)着ぐるみの元となった怪獣の、それもVSシリーズを思わせる様な戦法をしてくれた事がかなり嬉しかった。
リトラも太刀打ちできないんじゃないかと思うぐらい強かったですね。これはもう、リトラもダークサンダーエナジーを浴びて、口から熱線を吐くしか・・・(笑。
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