ひびレビ

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「映画プリキュアオールスターズF」を見て

2024-08-02 07:44:16 | ひらがるスカイ!プリキュア
 2023年に公開された「映画プリキュアオールスターズF」を視聴しました。

 キュアスカイ=ソラ・ハレワタールは目が覚めると知らない世界にいた。同じくプリキュアのキュアサマー=夏海まなつと、キュアプレシャス=和実ゆいと共に怪物を退けていた一方、時を同じくしてましろやツバサ、あげはたちもプリキュアの仲間たちと出会っていた。
 この世界は何なのか。何故ここにいるのか。たった一人で怪物を圧倒するキュアシュプリーム=プリムとは、彼女に似た妖精プーカとは何者か。様々な謎を抱えつつ、世界の中心にある城にたどり着いたソラたちに待ち受けていた真実とは……


 ……めーっちゃ映画館で見たかったけど見られなかった本作をようやく視聴できました。本作はお城に近づくまでの冒険、城で明かされる真実、プリキュア大集合!と大きく分けると3つのパートに分けられると思います。

 最初の冒険パートでは、ひろプリの面々を始めとした4チームに分かれての行動。ソラちゃん、ゆい、まなつの直近3作品主人公組は、仲間との再会を焦るソラちゃんに対し、今一番大事なことと笑顔の大切さを教える先輩二人組の頼もしさが素敵でした。
 ましろ、のどか&ラビリン、ローラ、あまね組は、ましろとラビリンを同じ加隈亜衣さんが演じられていることと、直近の作品における追加戦士繋がりでしょうか?ましろとラビリンが続けて喋るシーンがあるのですが、よく聞くと確かに同じ声優さんだなと気づくものの、やっぱすげぇなぁ……とも感じたシーンでした。相変わらず良いキャラをしているローラですが、そんな彼女が人魚であることが今回は意外な形で生かされます。いやマジで。あのイマジネーションはどうやったら湧いてくるんすかね(笑。あと「ビクトリー!」のポーズのまま移動するのは不意打ちで笑ってしまいました。
 そして安定のツッコミ担当ましろ。ラスボス相手にもツッコミを入れるのはさすがとしか言いようがない。
 
 ツバサくん、エルちゃん、はるか、さあや、はるか、ことはの5人組は……プリンセス、赤ちゃんからプリキュアになった存在、赤ちゃんをお世話した経験者などの繋がりですかね?歴代でもトップクラスに好きなプリキュアであるキュアアンジュ=さあやをメインで活躍させてくれたことはとても嬉しい……激辛好きを拾ってくれたのも嬉しい……
 あげはさん、ララ、アスミ、ゆかりは各チーム内の大人(扱い)組といったところでしょうか。このメンツだとアスミをどう生かすのか気になっていましたが、彼女の出自を上手いこと生かした活躍が見られて嬉しかったです。

 そして映画オリジナルキャラクターとなるキュアシュプリームことプリム。強さも然ることながら、何といってもあまりにも独特すぎる足音がたまらなくカッコよかったですね!大地を蹴っているというよりも、空間を蹴っているような足音と言いますか……締めには二本の指から電撃を放っていましたが、あれは初代リスペクトなんですかね?「二人でやるよりも一人で放った方が効率的」的な考えからくるものでしょうか?
 そんな彼女と似た風貌で、臆病ながらも秘めたる力はすさまじいプーカ共々、本作の鍵を握る存在です。


 初めましての友達との山あり谷ありの大冒険を楽しんだ後は、白熱のバトル!規格外の力を持つ相手を前に、次々と集うプリキュアの仲間たち。
 ここで一番最初に駆け付けてくるのが、「最弱」のプリキュアと称されたキュアブロッサムと「最後」のプリキュアだったキュアハートってのが何か良いんすよね……

 そして最終決戦では相変わらずのキュアマリン!本放送から10年以上経って、個性豊かな後輩たちがたくさん増えたというのに、キュアマリンはいつも通り。あれが許されるの、本当にズルいと思います(笑。
 戦闘前には多数のプリキュア関係者が応援するシーンが挟まるのですが、個人的に驚いたのは「プリキュアオールスターズ」の登場です。キュアエコーは想像できたとしても、彼女たちまでは想像できんかった……正直、予想外すぎて「どちらさまでしたっけ……」的な方がですね(汗。

 そんな最終決戦は、短いながらも見どころ盛り沢山です。幸せ、剣、音楽、バリア、フォームチェンジ、弓矢、球、氷、人魚、お菓子(食べ物)、電撃、猫、炎、星、花、蝶、プリンセス、命といった具合に、様々なプリキュアたちの競演が楽しめます。一部の組み合わせは「HUGっと!プリキュア」第37話においても見られましたが、その時は剣組だったキュアビューティが、今回は弓矢組に参加していたりといった違いも見られました。にしても、久々に見てもテレビで映画みたいなことやってたよな、ハグプリ……

 正直このオールスターバトルを見たいがために本作を視聴したまであるのですが、個人的に一番グッと来たのは、キュアエールの活躍でした。「何でもできる!何でもなれる!」。彼女の代名詞であり、何度となく聞いたこの言葉に、まさか今になって泣かされることになろうとは思いもしませんでした。
 ヒーローとは、プリキュアとは何か。誰よりも強い存在が、敵を悉くうち滅ぼすのがプリキュアなのか。それに迫った本作において、これ以上ない活躍を見せてくれました。ありがとう、本当にありがとう……


 そして最後は……そもそも謎の世界のボスとも「戦闘」ではなく「対話」を望んだのがプリキュアですから、この暖かい結末もまたプリキュアらしくて良かったですね。そんなこんなで、思いがけないところで泣かされたオールスターズFでした。
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