ひびレビ

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ウルトラマンアーク 第9話「さよなら、リン」

2024-09-07 10:31:56 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンアーク 第9話「さよなら、リン」

 ネロンガ、パゴス、マグラー、ガボラに共通する先祖……一体どこの何ゴンなんだ……

 さて今回はリンの恩師であり、本部の怪獣分析班・山神に、怪獣の細胞を横流ししている疑惑が持ち上がり、リンは恩師に対して探りを入れることを決意するわけですが……OP中に挟まれる本編映像で何となく察しがついちゃうの、どうにかなりませんかね?極力見ないようにして、後々見返すようにはしています。

 で、当の映像を見ていなかったので、個人的には「実は山神も細胞流出の件を知っていて、密かに犯人を捜そうとしていた」的な流れもアリかなと思っていただけに……そう来るかと。
 犯人曰く「怪獣の力を利用する研究に費用が必要。未来のためならば今多少の犠牲を払うのは仕方ない」とのことですが、確かに「ウルトラマンZ」におけるウインダム起動時のように、それこそネロンガの力を利用することによって解決した問題もあります。が、一方で未知の力を利用して失敗する例も数多くあるわけで、本当に「多少の犠牲」で済むかどうかは甚だ疑問です。そもそも、その「多少の犠牲」に、犯人が守りたい「未来」が含まれないとは限らず、その子が生きている今を守ることも大事でしょう。何より、その目的はどうあれ、そんな自身の行いが「未来」に及ぼす悪影響を考えなかったのかと。他者に想像力の欠如を問う割には、自身も大事なものが見えなくなっているという印象を受けました。

 今回アークが対峙したのは透明怪獣ネロンガと地底怪獣パゴス。前者は透明や仮死状態で人を欺き、後者は地底で密かに事を進める。いずれも目に見えない、人を偽るという点においては、細胞横流しの犯人に近しいものを感じます。
 最後は前作「ウルトラマンブレーザー」のレッドキングとギガスよろしく……的な最後を迎えた二頭でした。

 山神に淡い思いを抱いていたっぽいリンにとっては酷な結末となりましたが、そんな彼女に声をかけたのがユウマ!ではなくユピーでした。ユピーが山神がかつてSKIPから相談されたという「危険な場所で怪獣の調査をするロボット」の完成形だとすれば、「人の助けになりたい」という元の純粋な思いは今なおこうしてリンを支えてくれているとも考えられます。

 少々切ないリン回でした。次回は出てくる怪獣はノイズラーっぽいですが、遠くの星の友人とは一体誰か……ペロリンガ星人とか?
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