ひびレビ

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「記憶にございません!」を見て

2024-09-18 08:17:31 | テレビ・映画・ドラマ
 2019年の映画「記憶にございません!」を見ました。実のところ4年ぐらい前には見ていたのですが、何だかんだで感想を書く時期を逃し続けて今に至ります。ていうか、5年前の映画ってマジ?

 本作は気にはなっていたけど結局見に行ってなかった映画の一つ。当時見た予告では記憶を無くした史上最低の総理のドタバタ劇!という印象を受けていましたが、実際はそこまでドタバタしているわけではなく。派手に盛り上がるのではなく、静かに沸々と盛り上がる感じでした。

 劇中での行動の結果、世間の評価がそれまでと180度変わる……なんて甘い話は無く。裏があるのでは、戦略ではと疑われるのも当然の話。元々人気が無かったからこそ、人が変わったように振舞い始めた相手を疑わない方がおかしな話です。「口では何とでも言える」。だからこそ、行動で示していかなければならず、その口から発する言葉にも信念を感じさせなければならないのでしょう。
 その行動の結果で目に見える変化が得られなかったとしても、それでも何もしないよりは確実に状況は変えられる。1人の信頼を得ることの難しさ、1%の大切さも伝わってきました。

 人間、やり直すきっかけとやり直そうとする意志さえあれば、どん底からも這い上がっていける、僅かながらでも再び信頼を得ることが出来ると感じた映画でした。ハッピーエンドで終わらせず、「これから」を期待させられる良い終わり方だったと思います。
 
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