ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ウルトラマンブレーザー 第5話「山が吠える」

2023-08-05 10:38:35 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンブレーザー 第5話「山が吠える」

 さすが!ご神体は強かった!ということで?今回の舞台はアンリの故郷である秋田県。新型レールガン・メガショットの性能テストをするべくアースガロンを伴って訪れたスカードでしたが、そこへ中止を訴えに現れたのはアンリの幼馴染・ミズホ。ミズホによればメガショット設置に際して祠が壊されてしまい、山怪獣ドルゴが目覚めようとしている。昔から動植物の声が聞こえる彼女の言葉を信じたいアンリだったが、性能テストは予定通り開始。果たしてドルゴは目覚め……

 と、どこか初代ウルトラマンやコスモス、マックスのような雰囲気が感じられた第5話はアンリ回。
 アンリ曰く「地元とか、そういうのを意識しちゃうと任務に集中できないっていうか……」。地元トークに華を咲かせるゲントとテルアキの会話を遮ってしまったことに申し訳なさを感じていたように見えましたから、場の雰囲気を悪くしたかったのではなく、地元での任務を理由に気が緩んだり、逆に気を張ったりしたくないという気持ちの表れだったのでしょう。また、ミズホから忠告されたにも関わらずテスト開始に踏み切ったのも、ミズホを信じたいが私情を挟むわけにはいかないという責任感や使命感故なのかなと。如何なる時にも揺るがず、動じずを心がけているように見え、その在り方は山のようでした。
 そう考えると前回は地面に溶け込む軟体怪獣と、どこにでも溶け込み潜入できるエミが注目された回でしたから、怪獣と隊員の関連性も感じられますね。

 不動を貫こうとしていたアンリでしたが、ドルゴ覚醒後は心境が一変。その時点では根拠がなかったミズホの言葉を信じ、ご神体を祠があった場所に収める任務に自ら名乗りを上げていました。地元トークを敢えて避けていたアンリが地元の友人の言葉を誰よりも先に信じて行動する……故郷だから、私情を挟むからこそ生まれる強い意思もあるという描写が印象的でしたね。


 そしてドルゴを大人しくさせるべく、ブレーザーとアースガロンも大活躍!ブレーザーへの変身は落下中。それ自体は珍しくありませんが、ただ単に上から下に落ちるのではなく、どちらが上か下かも分からないような状況下での変身、という描写は珍しかったなと。
 変身後はいつもの動作は行わず、即座にドルゴに向かっていったブレーザー。背中にアンリが載っていたからかなと。あの動作を挟まないことで、事態は一刻を争うというのをより強く意識させられるので良いですね。

 対メガショットの先陣を切ったのはアースガロン。ブレーザーでは予備動作中に狙われる可能性もありますから、動きながらでも正確な狙撃を行えるアースガロンの方がより適任だったのでしょう。そしてブレーザーが決めるのですが、まさかあんな使い方をしようとは……大きく背中を逸らしてぶん投げる様子からは野性味がこれでもか!と感じられて良かったです(笑。また、今回シールドを展開する描写もあったのには驚きましたね。てっきり攻め一辺倒なウルトラマンかと……

 
 そして「今週エミの出番無いの寂しいなぁ……」と思っていたところへ「おーい、もしもーし、みんなー」とゆるっとした感じの呼びかけで一気にテンションが上がりました。「なんてね」の切り替えも素晴らしく可愛かったです!
 そんなこんなで次回は市井の人々から見たこれまでの戦いの振り返り。趣向を凝らした総集編は良いぞ……
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ウルトラマンブレーザー 第4話「エミ、かく戦えり」

2023-08-05 08:09:43 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンブレーザー 第4話「エミ、かく戦えり」

 軟体怪獣レヴィーラを追い払う唯一の方法が、大手化学企業ノヴァイオが開発した新型殺菌剤……この時点で怪しさ全開ですが、更に孫会社が開発した人工クリオネとの類似性も指摘されているとなれば最早疑うなという方が無理な話。ということで今回エミはノヴァイオの曽根崎の調査にあたることに。力や知識のみならず、こういったあっという間にその場に馴染む適応能力の高さも彼女の大きな武器なんでしょうね。第2話で私の心もバッチリ掴まれてしまいましたし(笑。

 決定的証拠を見つけられない一方で、事態は徐々に大事になっていき、今後の方針を巡ってゲントとエミは対立することに……まだ第4話とはいえ、比較的冷静な人物かと思われたエミがここまで声を大にするということは、過去、証拠を掴みかけていたのに撤退を命じられ、結局真相は闇の中に葬られてしまった……そんな苦い経験があったのかもしれませんね。
 ……って思うじゃないですか!?敵を騙すにはまず味方からとは言いますが、まさか視聴者を騙してくるとは思いませんでした(笑。いやー一本取られましたね……全く分からなかったです。

 で、案の定黒幕だった曽根崎は自分を称える民の声を望んでいました。元々地球防衛隊の化学部に所属していたのも、自分の手で地球を救い、人々からの賞賛を浴びたかったからかもしれません。彼にとって怪獣は自分が名声を得るための体の良い道具だったのでしょうね。
 そんな彼が防衛隊を辞めて暗躍し、「防衛隊如きに埋もれていては絶対に叶わなかった夢だ」とまで言い切ったのは、「防衛隊は人を守って当たり前」という認識が人々の間にあったが故に賞賛を浴び辛かったことや、「地球防衛隊」が感謝されることはあっても曽根崎一個人が感謝される機会は少なかったなどの理由が考えられるかと。
 自らの存在を積極的に押し出していく、という一点においては、「むっちゃ自由やん」とまで言われたゲントにも通じるところがあるように思えますが、そもそもゲントは目立ちたいから前に出ているのではなく、自分にできること、やらなければならないことがあると判断したから前に出ているのでしょう。特にラスト、多くの民からの賞賛を願った曽根崎に対し、たった一人からの感謝に「こちらこそ」と礼を返すゲントの対比が素晴らしかったですね。

 にしても曽根崎や彼のSPと戦うエミ、カッコよかったですねぇ……スーツ姿の戦闘は何故ああも映えるのか。手元を見ずに銃を無力化する手際の良さには惚れ惚れしました。そんなカッコいい雰囲気を醸し出す一方で、ゲントに「感謝」を手渡すシーンの照れっぷりの可愛さのギャップも魅力的でした。やはり推せる……!

 前回はぐるぐる、今回はにっこりおめめが可愛かったアースガロンくん。改めてセブンガー味を感じたところでまた次回。
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