ひびレビ

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仮面ライダー剣 第23話

2020-09-07 07:19:33 | 仮面ライダーシリーズ
仮面ライダー剣 第23話

 剣崎の援護もあって、初めてアンデッドの封印に成功した睦月。だがその心に自信が芽生える一方で、上級アンデッドを封印してみたいという欲望が生まれていた。
 一方で始の正体を探っていた神丘令の元にイーグルアンデッドが出現。始=カリス=マンティスアンデッドだと信じていたイーグルアンデッドだが、始の手にはマンティスアンデッドが封印されているカードが握られていて…?

感想
 序盤に比べると明らかに剣崎と始の関係が良好になっていることがよく分かる第23話。

 神丘から何故天音ちゃんの父が持っていた写真を持っているのか、何故彼が最後に撮った写真に映っているのかを問われ、更には天音ちゃん父を殺害した疑惑までかけられた始。そんな2人の会話を見ていた剣崎が、何を怒っているのかと始に問いかけたところ、何と始がその問いかけに応えてくれました。以前までの始であれば「お前には関係のないことだ」とか言って突き放していたでしょうに。ある男の最期を看取ったこと、死ぬ間際に自分より家族を優先したことが不思議だと感じたことまで話してくれるとは、良い関係性が築けてきたんだなと。
 あるいは、突き放したところでしつこく聞いてこられるだろうから、だったら話してしまうかと思ったのかもしれません。それでも、事情を話してくれること自体が関係性の大きな変化だと感じます。

 そして神丘さんから「始が天音ちゃんの父を殺したかもしれない」と言われても、「お前は誰も殺していない」「信じたいから信じる。それだけだよ」と始を信じる剣崎がとてもカッコよかったですね…サラッと神丘さんから渡された写真を始に返しているのもまた良い。
 始のカテゴリーAを取り返して、剣崎に何の得があるのかと問われた際も「知って欲しいのさ。人間が何故他人を助けようとするのか」と返答。「アンデッドを封印する戦力が欲しい」でも「天音ちゃんたちを守って欲しい」でもなく「始に、人間が他人を助ける理由を知って欲しい」という、言ってしまえば剣崎にとって何の利益をもたらすわけでもないのに、それを「得」だと言ってのけるのが最高にカッコいいですね。始にとっては剣崎も天音ちゃんの父親と同じく「自分よりも他人を優先する人間」ですから、より一層興味を魅かれたことでしょう。

 そんな剣崎の行動に心動かされたのか、始は空を飛ぶイーグルアンデッドと戦う剣崎に「フロート」のカードを渡して援護。更に神丘に写真を撮られていると知りながらも、イーグルアンデッドとの戦いに加勢するべくカリスに変身。そして咄嗟にイーグルアンデッドの攻撃から神丘を守る…といった活躍を見せてくれました。
 神丘を生かしておくことは、天音ちゃんたちに自分の正体が伝わってしまう危険があるにも関わらず、それでも彼女を守るために体が自然と動くのが良いですね。また、変身したのには剣崎を助けたいという思いもあったのかもしれません。以前は戦いに剣崎が入ってくると利用したり、邪魔者扱いしていた始ですが、今回は剣崎の援護に回っていたのも印象的です。
 
 徐々に距離が近づいていく剣崎と始ですが、イーグルアンデッドは最期に「今は手を取り合っていても、いずれは戦う運命」だと言い残していました。前回運命とは戦うことも出来ると言っていた剣崎ですが、果たしてこの先に待つ運命とは一体…
 そして始の持つ「スピリット」のカードは一体何なのか。何故「チェンジ」以外にも「フロート」のカードで他のアンデッドの姿に変身できるのか。トランプで、どのカードにも変われる存在と言えば…ということで、始の正体が少しずつ見えてきたような気がする第23話でした。


 一方の橘さんと睦月の師弟コンビ。モールアンデッド封印時は良い感じの雰囲気でしたが、調子に乗って上級アンデッド封印に躍起になっていたところを橘さんに止められてご機嫌斜めの睦月。カード選択の誤りを指摘されて舌打ちまでするようになってしまいました。
 オーキッドアンデッドに詰め寄られた際の、スパイダーアンデッドの意思も介在していると思しきベルト装着からの変身はカッコよかったですが、精神的にはまだまだ不安定というか、幼いというか。なまじ戦えるようになった分、面倒くささが増した気がしなくもないですね(汗。大丈夫だろうか、このコンビ…

 そんなこんなで次回はアンデッドハンター登場。次々回ぐらいに壊滅してそう(汗。
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