ひびレビ

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相棒18 第16話「けむり」

2020-02-20 07:47:51 | 相棒シリーズ
相棒18 第16話「けむり」

 1本の吸い殻以外一切の痕跡を残さない伝説の連続窃盗犯「けむり」。その「けむり」の犯行現場であるケアハウスで、初めて遺体が見つかった。
 陣川は「けむり」を捕まえるべく、久々に有休を取って捜査に参加。「けむり」は早々に居酒屋「あおびょうたん」の常連・佐田重蔵だと判明するも、逮捕後も「けむり」と同様の手口の事件が発生し、捜査一課は困惑。そんな時、「あおびょうたん」で働いている斎藤理沙と重蔵との新たな接点が判明し・・・

感想
 「もう幸子さんとはお会いできないってことじゃないですか」・・・うん、本当にねぇ・・・もったいないというか、何といいますか・・・残念でしたね・・・

 さて気を取り直して今回は久々に陣川くん登場。後味が悪い元相棒の話と、不穏な雰囲気漂うブラックパールの女の話に挟まれて、いつもどおりの陣川くん回は一種の清涼剤になってますね(笑。

 「あおびょうたん」に勤める斎藤理沙、本名・三崎理沙を運命の人だと、優しい人だと信じて必死になって彼女の無実を証明するべく動く陣川くん。サラッと自分のことを刑事だと言ったり、店では別の職業だと言ったり、これまたサラッと捜査情報を一般人に流したりと相変わらずなところもありますが、それでもかつてランドセルが寄付された施設をしらみつぶしに当たる行動力は、彼ならではのものでしょう。
 今回も残念な結果に終わってしまったわけですが、決して脈が無かったわけではなく。別れ際に「タイプじゃない」と告げたのは、彼女の優しさだったのでしょうね。もし期待を持たせるようなことを言ってしまえば、陣川くんは彼女の出所を待ち続け、出所後再度プロポーズをするかもしれない。けれども「刑事の妻が、元窃盗犯」だということを快く思わない人も少なからずいるでしょう。陣川くんは気にしなくても、あることないことを書き込む人だっているでしょうし、何ならいずれ産まれる子供にも謂れのない非難が浴びせられるかもしれない・・・今回の事件の経緯を考えると、理沙はそんな風に考えたのかもしれません。

 ケアハウスの理事長殺しの真犯人は・・・加害者でもありましたが、家族の、自分の人生が歪められてしまった被害者でもありました。一番悪いのは理事長ではありますが、かつて真相が明らかにされなかった別の事件について、様々な憶測を書き込んだのは無関係な第三者。
 今の時代、情報の伝達速度も相当なものですが、それが残り続けるということもまた怖いです。今回、かつての事件の真相は明らかになりましたが、それが広まる一方で、間違った情報も残り続けるわけで。それがまた厄介だなと。
 真犯人に「警察に自首しよう」「正当防衛だ」と声をかけた際に帰ってきた「殺人犯の子供は誰も信じてくれない」という声が何とも悲痛でした・・・
 

 また、今回重蔵が所持していた「120万円のカバンの領収書」の日付からランドセルを思いつくあたり、さすがは右京さんだなぁと。冠城くんも右京さんと同じ点に注目して動いてくれていましたし、頭を働かす右京さんと、着眼点が良く動きも早い冠城くん、とりあえずあちこち動き回る陣川くん、何だかんだで調べてくれる青木・・・と、改めて見るとバランスの良いメンバーですね。

 真犯人は出所した後でもまた色々言われることになるかもしれませんが、今回の「あおびょうたん」の女将さんのような人物に出会えることを望むばかりです。ところで「あおびょうたん」は新たな「花の里」になるんでしょうか。今回だけだとそんな雰囲気はありませんでしたが、でもあのお店で飲みかわしながらの締めは、ほんの1年前の出来事だというのに、とても懐かしく感じられましたね・・・

 そんなこんなでまた次回。
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