ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

仮面ライダー555 第8話

2019-06-10 07:55:58 | 仮面ライダーシリーズ
仮面ライダー555 第8話

 音楽大学に潜むオウルオルフェノクの正体が掴めないまま、啓太郎と巧は和彦の説得に通うが、巧は和彦の夢のために命を賭ける姿勢を見て、自分たちの出る幕ではないと判断する。巧に和彦の気持ちは分からなかったが、いつか巧にも夢が出来れば分かるようになると啓太郎。

 そんな「夢」に対し、海堂は木場に「呪い」だと説き、そして真理は巧に「夢を持つと時々すっごく切なくて、時々すっごく熱くなる」と告げる。その言葉を受け取った巧と木場はそれぞれの戦いに身を投じることとなり・・・


感想
 「夢を持つとね、時々すっごく切なくて、時々すっごく熱くなるんだ」
 夢に向かって努力し、それが報われた真理。
 夢に命を賭け、いつか親も説得したいと考える和彦。
 和彦の夢に対する気持ちを理解する啓太郎。
 
 そんな彼らの気持ちが、夢を持たない今の巧には理解できない。「俺には夢が無い。でもな、夢を守ることは出来る!」とスカラベオルフェノクに立ち向かう様が最高にかっこよかった第8話でした。
 美容院の店長さんに「美容師に向いていないのかもしれない」と言われてショックだった真理と、一時的に喧嘩に発展したものの、飛び出していった彼女を迎えに行ったり、そこで彼女に迫る危機に気づいて翌日はボディーガードがてら彼女を見守っている様もまた素敵でした。

 ・・・まぁ、その後戦闘シーンにおいて誤射したオートバジンへのあたりは強かったですが(汗。そこからのファイズエッジ装備はカッコよかったですけどね。
 

 「夢ってのは呪いと同じなんだよ。呪いを解くには、夢を叶えなきゃならん。でも、途中で挫折した人間はずっと呪われたままなんだよ」
 夢に向かって動き始め、夢を守ろうとしている真理たちや巧の一方で、「夢」を「呪い」と同じだと説く海堂。「将来の夢」について発表する機会があるであろう子供たちが見ている番組中で、「夢」を「呪い」と表現するというのもまた凄いですね。なるほどと思わせるほどの説得力があるのがまた・・・
 木場さんには「夢」が無いそうですが、彼女と一緒にまた自転車デートをする、というのは彼の夢だったと言えなくもないように感じます。どんなに追いかけても決して届かない夢の前に挫折する様は、既に描かれていたのではないかなと。
 
 海堂の夢を奪った張本人がオウルオルフェノク。自身より才能のある者に嫉妬し単に殺すに留まらず、生きながらにしてその絶望を味わわせることを目標にするあたり、とんでもない外道ですね・・・
 オルフェノク化しても尚、海堂に使ったのと同じ手で和彦を陥れようとしていたあたり、オルフェノクの力の使いどころを上手いこと選んでいるようにも感じられる点も最悪です。
 そんな夢を挫折させるオウルオルフェノクに対し、木場さん自ら粛清を行うことに。夢を守るために戦う巧と、夢を破れさせた者に対する粛清を行う木場さん。同じ「夢」を原動力にしながらも、随分と熱さというか、感情に違いが出るものだなと感じさせられました。

 当初は海堂が奏でるギターの音色と共に戦闘が繰り広げられていましたが、その演奏は途中で終わってしまうことに・・・オルフェノクとして復活したのであれば、怪我も治っているのではと思いましたが、そういうわけではなさそうですね。
 
 最後は夢を和彦に託した海堂が、ギターを捨てるシーンで締め。自分では叶えられない夢も、誰かに託すことが出来る。でもその夢が叶った時に喜びを分かち合うことは出来たとしても、海堂にかけられた呪いが解かれることはないのでしょう。


 誰かの夢を守るために戦うことを決めた巧の一方で、今回の木場さんは海堂の夢を奪ったオウルオルフェノクへの粛清という立場から戦っていました。巧には今後も戦い続ける理由が生まれましたが、木場さんにはまだそれが無いように思えます。果たして木場さんは何のために戦っていくのか、気になるところでまた次回。
コメント (2)