ひびレビ

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「ボス・ベイビー」を見て

2019-06-27 07:57:58 | テレビ・映画・ドラマ
 2018年の映画「ボス・ベイビー」(機内吹替版)を見ました。

 想像力豊かな少年ティムことティモシー・ティンプルトン。両親の愛情を一身に受けていた彼の生活は、突然現れたスーツ姿の弟の存在により一変した。両親は弟にかかりきりになってしまったうえに、弟は普通の赤ちゃんではなく、赤ちゃんの故郷であるベイビー株式会社から特別な任務を受けてやってきた「ボス・ベイビー」だった。
 ティムはボス・ベイビーの正体を両親に教えようとするも失敗。仲良くなるまで外出禁止になってしまう。このままではボス・ベイビーは任務を果たせず、ずっとティムの弟として暮らすことになる。それを望まないティムは、やむを得ずボス・ベイビーが任務を果たせるよう、協力関係を結ぶこととなり・・・



 劇場公開版と機内上映版で声優さんが違うことってあるんですねぇ・・・なんで?

 そんなわけで映画館で予告を見た時にちょっと気になっていた「ボス・ベイビー」を見ました。
 最初は仕方なしに手を組んでいたティムとボス・ベイビーが、任務をこなしていくうちにいつしかティムは「兄」としての自覚を抱き、ボス・ベイビーは家族の大切さを知る物語となっており、普通に楽しめました・・・何だろう、ティムと似たような境遇の兄を最近どこかで見たような気がしなくもないです(汗。

 終盤にかけてはボス・ベイビーを特別な赤ん坊たらしめるスペシャルミルクが奪われてしまったことで、重要な局面で普通の赤ちゃんになってしまうというハラハラする要素もあり、ティムがボス・ベイビーのアドバイスのもと自転車に乗れるようになろうと努力するシーンや、赤ちゃん時代が無いボス・ベイビーに想像の世界での遊びを教える、本当の兄弟のような微笑ましいシーンもあり、ちょいちょい見所はあると思います。
 
 ただ、任務の障害となるフランシス・フランシスがイマイチだったかなと。
 とある理由から、永遠に子犬であり続ける子犬を開発し、誰も人間の赤ちゃんを欲しがらないようにしようと企んでいたフランシス・フランシス。彼の出自そのものは「そうきたか!」と感じたものの、復讐の動機については、見ている側としては「家族のもとに送られる」ことの辛さが分かり辛く、いまいちピンと来ませんでしたね。
 永遠の子犬の効果にしても「赤ちゃんを娘に預けて、子犬の元に駆け寄る母親」程度の描写ではイマイチ危機感が伝わってきません。子犬に夢中になって育児をしなくなる、本来家族のもとに送られる子供が送られなくなり慌てふためくベイビー株式会社などの描写もあれば、もっと危機感を覚えられたかなとも。

 敵としては魅力にやや欠けるところがあり、終盤の決着の盛り上がりもイマイチではあったものの、概ね楽しめる作品ではありました。ラストも綺麗にハッピーエンドで締めくくってくれましたし。
 「きみわりー・ポピンズ」のセンスに思わず笑ってしまったところで、この映画は終了。ところで、トイ・ストーリー3に出てきた電話と車が合体したような玩具が出てましたが、アレって海外だと普通に売ってる玩具なんですかね・・・?
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