徳島鉄道風景(新)

昔の徳島の蒸機が尽きて関東中心にしてましたが
戻って来たんで、これからは徳島起点でやってきます。

多度津から府中へ、前編

2023-07-02 21:46:53 | 乗り鉄と帰省の道中


ホンマに梅雨らしい天気が続いてますね。そろそろレンコン畑に花が咲く頃やなとは思うんですが、出撃見合わせ中。7月に入ると梅雨明けはいつかいなと気になります。
今回は去年ハーフサイズのネガからスキャンした古いヤツで、ネガの記録がなくて場所不明。たぶん、富田小学校から二軒屋の間くらいか?同じネガにC12が牽く貨物が写ってるんで、これは小松島から来たヤツではないかと想像。と言うことで富田付近としたんですが・・・気動車だけでは線区は特定出来ませんね。


そこそこ乗り鉄はしてるつもりですが、中国地方には因美・境港・木次・福塩・美祢・岩徳・宇部・小野田とJR線だけでも多数あり。九州よりも行きやすいので日の長い時期に少しずつ乗ろうと計画し、最近赤字額公表で話題の備後落合前後を最優先にしました。三江線は結局乗れませんでしたからね。
福塩線の府中-塩町間や芸備線の三次-新見間、それに木次線も含め手強い線が揃ってます。今回は福塩線から備後落合を経由して木次線を乗ることにしました。府中から先の福塩線は朝晩くらいしか列車が無く、木次線との接続を考え府中に前泊して宍道まで抜け、伯備線経由で帰徳するプランです。一日目は因美線も廻ることを検討しましたが無理で、代わりに船で瀬戸内海を渡る計画にしました。


↑四国旅客船協会HPより借用。宇高のフェリーが無くなってから香川と岡山を直行する航路は無くなり、今は小豆島や直島経由が一般的。以前、児島から(塩飽)本島経由で丸亀に渡るコースは使ったことがあり、他にはないかと探したのが多度津から島伝いに笠岡へ渡るコースです。


佐柳島はネコ写真家が跳びネコを撮ってから有名になった島ですね。上のたどつ汽船の時刻表で佐柳島までは香川県で、真鍋島は岡山県のせいか土曜しか便がありません。で、出発は土曜限定となり、更に木次線は第2木曜と第3日曜に運休があって要注意。おまけに府中はビジネスホテルが一軒しかなくて天気の良い日を選んでるような余裕はありませんでした。


たどつ汽船から佐柳島本浦港で↑三洋汽船の土曜日限定運航便に乗り換えて真鍋島の本浦港へ。ここで更に笠岡行きに乗り換えると言う航路です。多度津港を14時に出て、笠岡港に高速船で16時19分着ですから所要2時間19分と結構速かったです。
久々の瀬戸内海航路でアホみたいに写真撮ったんで二回にわけて載せます。


今回、船を挟むんで一筆切符は笠岡からにして、高松までは高速バスに初乗車。土曜ですから高徳線の早得切符も考えましたが、直前の値上げでバスと変わらなくなくなり却下です。


徳島-高松は三社の共同運行で、私が乗った便は大川バスの担当。この前に松山行きと高知行きが続けて発車しましたが、どちらもそこそこ利用があります。徳島からだと松山も高知も乗換が無いし速いし断然バスですね。


高松市内の渋滞も無く、定刻で高松駅に到着しマリンライナーと各停を乗り継いで多度津駅に至り、歩15分ほどで港に到着。ちょうど昼時で、前回下見していた大衆食堂に期待していたんですがナンと休み・・・


近くにコンビニも無いんで、やむなく手前のセルフうどん店で肉うどん。


食後はさっき大衆食堂の先の倉庫の向こうに見えていたピンクの船体を確認しに行きました。デカいです。


日本の海運三社連合となるONEのワン・インフィニティ号。検索すると20ftコンテナ(コキに三個積めるヤツ)換算で2万4千個も載せられると言う大型船。同型数隻がここら辺で造られてるらしいです。


一方、右手の岸壁には「しわく丸」と言う名の小型フェリーが係船されてました。これも検索すると、丸亀の備讃フェリーが丸亀-(さぬき)広島・手島・小手島航路に運航していたのが、今年2月に後継の「ひろておん」が就航して今は使われてなさそう。


この突堤は日本遺産。江戸時代、讃岐の港は多度津が一番でしょうか。坂本龍馬なんかもここから渡ったと昔大河ドラマで観たような気がします。


沖には自動車運搬船?これも後でファンネルマークから検索するとトヨフジ海運のRO/RO船の様でした。トヨタグループの会社なんで自動車部品運んでるんでしょうね。


左側、ジブクレーンが林立する一帯は今治造船関連ですね。


いやあ何度撮ってもデカい。船籍港のモンロビアはリベリアの首都らしい。


桟橋に向かうとこれから乗る「新なぎさ2」が既に着いてました。


出向まではまだ半時間以上あるせいか人影無し。左の小屋?が乗船券発売所ですが、ここも未だ人は来てない。


この浮桟橋では船首の扉が使えず車は積めない様ですが、リヤカーの横の渡り板を開けば軽四くらいは乗船出来そうか?


前にこの船の船名について書いたことがありましたが、正解は「なぎさ」→「新なぎさ」そして「新なぎさ2」の順だと多度津町観光協会のHPに出ていました。「新なぎさ」に愛着があって親しまれてたんで後継には2を付けて新を残したらしいです。しかし88トンとは意外に小さい。


出向してさっきのコンテナ船の横を通過。実はどっちが船首か迷ってたんですが、今まで見てたんは船尾やったと判明。


真正面に来たんでこれも一枚。随分高いところに船橋がありますが、あそこまでコンテナが積み上げられるんでしょうね。


今治造船のドックが遠ざかって行きます。右は讃岐富士でしょう。天気は雨が降らんだけマシ。土曜に宿がやっと取れたんで天気は妥協しました。


遠方に霞んで見えるのは南備讃瀬戸大橋。東西を結ぶ重要航路で船が多いです。


またRO/RO船に遭遇。日通の「ひまわり5」の様で、検索すると同型5隻。一万トン以上あり航海速力23ノットとありました。海上は目的地までほぼ一直線ですからコンスタントに時速40キロで走れば貨物列車やトラックより速いかもです。やはり長距離貨物は設備が整ってれば船が一番ですね。


最初の寄港地、高見島を出るところです。多度津をガラガラで出帆するんかなぁと思っていたら、10分くらい前から若いカップルやハイカー姿の年配グループなど20人くらい乗ったと思います。高見島では半分くらいが下船。


薄らと一際高い山が見えますが、あれはどこだろう。方角からすると三好のほうかなぁ?


変わった船形の船が横切りました。検索するとJFE物流のRO/RO船「黒隆丸」5195トンの様です。鋼材運搬専用かな?それにしても階段の上に付いてるイオンの買い物籠は何に使うんだろう・・・


高見島が遠ざかって行きます。島の左手遠方にはまだかすかに多度津の造船所が見えます。


佐柳島・本浦港に到着。


振り返ると右手遠方が高見島で、左の目の前のは小島。


桟橋に停まってるのがこれから乗り換える三洋汽船の「つむぎ」。


車両用ランプを通って下船。


ほとんどの方がここで降りた様です。


直ぐに北端にある長崎港に向けて出港です。


こうやって見ると高見島は目と鼻の先。拡大すると貨物船の向こうに多度津の造船所も見えます。


さて乗り換えた「つむぎ」は高速船なんで、あっさりと「新なぎさ2」を追い越します。色々フェリーの船名調べてて分かったんですが、この「新なぎさ2」みたいに車両乗降用ランプが船首1カ所の小型フェリーを芸予型フェリーと言うそうです。小型フェリーは二点間を単純に往復する場合は両方から乗り降りでき、船橋も中央にあってどちら向きにも操船出来る、ちょうど凸型の入換用機関車みたいなタイプもありますね。あれだと車は前向きに乗船して、下船もそのまま前向きに降りられます。芸予型は途中の寄港地が多く、乗り降りが多い場合は構造が単純で良いらしい。欠点は乗船時後ろ向きに入らなアカンことだそうです。


これは「つむぎ」の後部甲板。水?の入ったポリタンクがロープで繋がれてました。最初は減揺タンクか?なんて思ってたんですが、港に着いたときに見たら側面の渡り板開閉用の釣瓶みたいなもんでした。


この船も瀬戸内海でよく見る19トン型の客船。独法「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」と言うのは赤字ローカル線問題の記事によく出て来ますが、離島航路の船も対象なんですね。


佐柳島が遠ざかって行きます。ここら辺から岡山県に入ったんじゃないかと思います。
と言うところで後編に続きます。
















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