住まいの隣に小さい神社がある。その神社には、木々が繁っている。密集気味である。ベランダから見下ろせる公園の側、空間に向かって、木々は光りを求め、枝を伸ばしている。それは、それぞれ生きるためである。それらの木のなかに、いま、白い小さな花をつけているものが見える。花のついているのは、光のあたる枝である。
可憐さを感じさせる花で人の気持ちをやさしくするエゴノキである。樹木の名をもっと知ろうとしだした頃、覚えた木である。花は下向きにつくので、木の下に行って、見あげてやるのがいい。
それにしても、今日も天気がわるい。向こうの丘が煙っている。「もっと光を」というところである。
可憐さを感じさせる花で人の気持ちをやさしくするエゴノキである。樹木の名をもっと知ろうとしだした頃、覚えた木である。花は下向きにつくので、木の下に行って、見あげてやるのがいい。
それにしても、今日も天気がわるい。向こうの丘が煙っている。「もっと光を」というところである。