ドラセナ・コンシンネの夢

2008-05-08 | 【樹木】ETC
 俺は、伐られて、いっぽんの棒になってしまった。
 ただ、俺は、自分が死んだとは思えない。
 まどろみのなかで、靄のむこうから「生きよ」という声がかすかにする。
 その声に従うことは、目を閉じて、千里の道を駆けることのようにも思える。
 俺は土に挿さっている。
 俺の肌は、光をうけている。
 なにか、痒いような落ち着かなさが感じられる。