陰を得るための無花果

2008-05-29 | 【樹木】ETC
 挿し木のイチジクは、二枚目の葉を出そうとしている。なかなか芽を出さず、単なる木の棒として捨てようかとしたが、ここまで来れば大丈夫だろう。生命力の強さを感じさせる。
 こんなイチジクは、次のような言われ方もされる。
 「無花果を屋敷内に植えると病人絶え間なし」
 要するに、生命力の強さがあだで、葉が繁りすぎて陽の光や風を遮り、陰湿となり、健康によくないというわけである。そういえば、無花果が植えられている場所は、屋敷内の陰なるところが多いように思われる。どちらかというと、目立たないようにという感じである。
 また、ベランダの既に大きな葉をひろげたイチジクを見ていると、蝿がとまっていることがあり、蝿に好まれているのかなと思う。そう言うところも不衛生とされる因かと考えてみたりする。
 こういうようなことだが、私がベランダにイチジクをおいたのは、葉を繁らせ、夏場、少しでも陽を遮ってくれればいいということでだった。陰を得るためであった。