「汝等カルタゴの波止場に咲くタンポヽの毛を吹く者よ。」
西脇順三郎の“LE MONDE MODERNE”「紙芝居」のなかの一行である。
ここに登場するタンポポは、セイヨウタンポポ。自家受粉で種をつくり、綿毛は風に乗ってフワフワ、落ちた地に季節も気にせず芽を出すという繁殖力旺盛なタンポポである。
一方、「和」の国に古くから育つタンポポ(カントウパンポポやカンサイタンポポ)は、蜂や蝶に花粉をはこんでもらう。自家受粉で種ができることはなく、単独でどこででも生きていくというたくましさはない。周りに仲間が群れていなくてはならない。まさに、「和をもって貴しとする」で「和」の国の草本。
そう言うことで、人が行う開発で、人里から追いやられた。街中で見かけるのは、セイヨウタンポポ。日本在来のタンポポは、どちらかというと、人の少ない山里でひそやかに暮らしている。
西脇順三郎の“LE MONDE MODERNE”「紙芝居」のなかの一行である。
ここに登場するタンポポは、セイヨウタンポポ。自家受粉で種をつくり、綿毛は風に乗ってフワフワ、落ちた地に季節も気にせず芽を出すという繁殖力旺盛なタンポポである。
一方、「和」の国に古くから育つタンポポ(カントウパンポポやカンサイタンポポ)は、蜂や蝶に花粉をはこんでもらう。自家受粉で種ができることはなく、単独でどこででも生きていくというたくましさはない。周りに仲間が群れていなくてはならない。まさに、「和をもって貴しとする」で「和」の国の草本。
そう言うことで、人が行う開発で、人里から追いやられた。街中で見かけるのは、セイヨウタンポポ。日本在来のタンポポは、どちらかというと、人の少ない山里でひそやかに暮らしている。