レバノンスギ ⑨

2007-03-01 | 【樹木】レバノンスギ
 聖書にもレバノンスギは、「レバノンの香柏(こうはく)」として登場する。香柏とは、いい名前だ。
 以下、旧約聖書から、新共同訳であげておく。新共同訳では香柏でなく、「レバノン杉」となっている。
【列王記 上 第6章】
(1節)ソロモン王が主の神殿の建築に着手したのは、イスラエル人がエジプトの地を出てから四百八十年目、ソロモンがイスラエルの王になってから四年目のジウの月、すなわち第二の月であった。
(7節~10節)神殿の建築は、石切り場でよく準備された石を用いて行われたので、建築中の神殿では、槌、つるはし、その他、鉄の道具の音は全く聞こえなかった。二階の脇廊に通じる入り口は、神殿の右側にあり、らせん階段で二階へ、更に二階から三階へと上がるように造られていた。ソロモンは神殿の建築を完了するにあたり、レバノン杉の梁と板で神殿の天井を造った。なお、神殿全体に付けられた脇間は、各階の高さが五アンマであり、レバノン杉の木材で神殿に固定された。
(15節~18節)彼は神殿の内壁を床から天井の壁面までレバノン杉の板で仕上げ、内部を木材で覆った。神殿の床にも糸杉の板を張り詰めた。また、神殿の奥の部分二十アンマに床から天井の壁面までレバノン杉の板を張って、内部に内陣、すなわち至聖所を造った。その前にある外陣と言われる部分は四十アンマであった。神殿の内部にあるレバノン杉の壁面はひょうたんと花模様の浮き彫りで飾られていた。全面がレバノン杉で出来ていて、石は全く見えなかった。
【詩篇 第104篇】 
(16節~17節)主の木々、主の植えられたレバノン杉は豊かに育ち、そこに鳥は巣をかける。こうのとりの住みかは糸杉の梢。
【エゼキエル書 第31章】
(第2節~4節)人の子よ、エジプトの王ファラオとその軍勢に向かって言いなさい。
 お前の偉大さは誰と比べられよう。
 見よ、あなたは糸杉、レバノンの杉だ。
 その枝は美しく、豊かな陰をつくり
 丈は高く、梢は雲間にとどいた。
 水がそれを育て、淵がそれを大きくした。
 淵から流れる川は杉の周りを潤し
 水路は野のすべての木に水を送った。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿