それぞれの花と蛇

2007-06-12 | 【断想】蛇
 あなたは、庭に彼岸花(曼珠沙華)を植えるだろうか。日本人は、彼岸花と死を結びつける文化をつくってきた。不吉で陰鬱な墓場に咲く嫌な花としてとらえてきた。欧米人には、そんな感覚はない。伝統的な日本文化と縁の薄い日本人も増えて、彼岸花を美しいと感じる日本人も増えてきた。それも分かることだが・・・・。
 一神教の世界では、蛇を嫌った。多神教の世界では、そうではなかった。ヨーロッパでも、一神教が勢力をもつまでは、そうではなかった。大地の豊かさのシンボルでもあった蛇は嫌われなかった。自然が自分たちを生かしているという本能的感覚が強かったのだろう。
 一神教では、自然を創ったのは神である。一切合切、神の意のままである。多神教では、自然の中から、神々が生まれてきた。そこらが、大いに違う。蛇のことと彼岸花のこと、文化と好悪の感覚ということで、いささか次元が異なるかも知れないが並べてみた。

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