“悪の華”

2024-05-23 | 読書

 シャルル・ボードレールの詩集「悪の華」は、十代の頃から手元にある。
 何度も、手に取っているが、通読したことがない。
 今回も、そういうことになった。
 1861年版「悪の華」(堀口大學訳)の「幽鬱と理想」の85篇を読んで、これでやめようと思った。
 全体で、126篇だから、結構付き合ったとも言えるか。
 個々の詩の理解には足りないものが多いと思うが、ボードレールの精神と言うのは、それなりに感じたと思う。
 ボードレールの精神は、解脱や超越というところからは遠いな、そこには行き着かないタイプだなとの印象をもった。
 その存在を否定はしないが、いつも一緒にいたら、気が滅入ってしまうだろうなと感じた。


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