風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

提言

2007-03-25 | 風屋日記
今日の朝日新聞の書評欄を見ていて
1冊の本の書評が目に入った。

「我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る」
小池清彦・竹岡勝美・蓑輪登 共著(かもがわ出版)

著者はそれぞれ元自衛隊の教育訓練局長・元官房長、
そして元衆議院議員で防衛政務次官だった、
いわば自衛隊内部の方々。

改憲の目的は「アメリカからの押付け憲法だから」ではなく
「アメリカに追随した海外派兵」であること。
日本は平和憲法を持っているからこそ世界の尊敬を集めていて、
実際的に国を守っていること。
自衛隊員も専守防衛に誇りを持っていることなどが
実感とともに語られているとのこと。

書評を書いた文芸評論家の斎藤美奈子氏の
「9条は非現実的な理想主義だと誰かに言われて信じている
 あなたにこそ読んで欲しい緊急提言の書」
という言葉に深くうなづいた。

北陸で大きな地震があったとのニュースがあった。
そんな時の復旧にも自衛隊は身を粉にして活動してくれる。
でもその活動にはミサイルも戦車も必要ない。
武器ではなく、自衛隊の存在そのものが大切だと思う。
そして彼らを支えているのは平和憲法だ。

みんなでこの本を読んでみよう。
これが私からの提言。
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3 コメント

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第九条 (奥寺堰)
2007-03-25 23:17:55
世界にただ一つ戦力保持を侵略をしないという
約束をしている憲法もつ誇り。

カリブ海には軍隊を持たない国もある。

軍事力何のためにあるのか今考えなくては。

強大な軍事力を持った経験は、多くの
アジア諸国人民を苦しめた経験だ

未だに過去の戦争を侵略とはっきり言えない
のは、なぜなのだろう。
事変・侵攻などとレトリックで過ちをオブラートに
くるむ。

かつて希望を失った貧しい農民の次男三男が
侵略のお先棒を担がされ、辛酸な思いをさせられた。
いまニートだのフリーターだのと格差を広げる
資本のコントロールとそれに従う政策で
その時代に国民を追いつめている。

9条を失ったらそれこそ彼らの思う壺なのだ。
その意味で体制側に有りながら9条の存在意義を
現代的な視点で訴える人たちとの共同が革新側に
求められている。
9条1点で一致できる人たちの輪が
今緊急の課題なのだろう
と思う
返信する
竹岡さんは (saheizi-inokori)
2007-03-26 12:02:09
少し知っている人です。警察のエリート官僚から防衛庁にいって現職当時からはっきりモノをいって異色の方でした。読んでみます。
返信する
@お昼休み (風屋)
2007-03-26 12:12:20
何かと忙しい日々です(^^;

>奥寺堰さん
イデオロギーや立場の違いを越えて
9条堅持で連帯する時なのかも知れませんね。
でも声高に連帯してしまうと、反対勢力も連帯するわけで、
コッソリやりましようか(笑)

いずれ憲法9条は世界遺産にでもしたいくらい。
・・・あ、遺産じゃマズイか(^^;

>佐平次さん
その経歴でこの物言いということだけでも充分に異色ですね。
周囲の方々にもお勧め下さい。
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