風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

栄養費問題

2007-03-15 | 風屋日記
やっぱりこの話題を取り上げないわけにはいかないかな。
私も高校球児の親の端くれであるし
珍しくプロがらみで地元の高校野球部が取り上げられてるしね。

まず第一に、払った側ももらった側もルール破りには違いない。
公正さ、公平さを期し、教育的配慮もなされたルールなのだから
厳守しなければいけないことだろう。
それを破ったのだから何を言われても仕方ないことだし
何も言い返すことはできないと思う。
ただ・・・PTAの時もそういう役目だったし、
ブログでもイラク人質事件の時にもそうしたけれど、
「でもね」と続けるのが私の役目(笑)

当時高校生だった選手自身や選手の親の立場になって
ちょっとだけ立ち止まって考えてみて欲しいんだ。
少学校の時から好きな野球に一生懸命取り組み、
高校でも甲子園を目指して汗の涙の毎日。
もちろんプロ選手になることは小さい頃からの夢。
2つの夢を目指し、他の高校生達の楽しみもあきらめて
毎日、毎日辛い練習の繰り返し。
もちろん親もその辛さを見ていて胸が張り裂けるような思いで
夢に一直線に向かう子どもを全面的にバックアップしている。
(実際、半端じゃなくお金もかかるんだ)

そんな時、プロのスカウトからお金をあげると言われる。
そのことを親や子はどう感じるか。
お金をくれるということは「将来は入団しろ」ということだろう。
狂喜乱舞したと思うよ。
お金がうれしいんじゃなくてプロになる夢が大きく近づいたから。
そしてお金をもらい続けているということは
プロ選手になる約束が継続しているということだからね。
選手側からそれを断るということはとても難しいこと。
近づいた自分の夢を半ば諦めることに等しいから、
そりゃ断れないよー(^^;
彼らもプロ選手になりたくてもらい続けてたと思うんだ。
いくらお金が欲しくてもらったんじゃなくても
もちろんルール違反だ。
でも私は心情がわかるだけに声高に責め続ける気にはなれない。

敢えて言わせてもらうと、一番悪いのは西武ライオンズ。
大人の、企業の論理に将来ある若者2人を巻き込んでしまった。
しかも企業としてのコンプライアンスも踏みにじられている。
自分達の利益のためにルールを犯してしまったのだから
弁解の余地もない。
そしてそれを何年も経った今になって公表したことも
選手達にしてみれば、梯子をはずされたようなもんだよね。
今後、件の選手達は野球生命の危機に陥ると思う。
単なる野球生命じゃない。彼らにとってそれは人生そのもの。
西武球団の責任ある対応を望む。

もうひとつ「でもね」、
きちんと説明し、公表したところだけはさすが西武だね。
オーナー会議への対応も見事だった。
球界全体のことよりもまだ自分の企業の利益だけを考えて
ずるずる希望枠存続を望む某在京球団や、
自分のルール違反をひた隠しにして説明すらしようとしない
某閣僚なんかよりはずーっと評価できるよ。



あ、ちなみに、うちの息子はお金もらってないっす(笑)
コメント
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