金目なんだけども

感染・無症状の国会議員の入院に、

「上級国民だから」「特権だ」

と、証拠もないのに感情的に騒ぐ人々……を、

批判する（というかバカにする）意見もよく見かけるのだけど。

まあ、たしかにあまり褒められた（理性的な）態度ではないんだろうけれど、

でもやっぱりそっちを批判するのは違う気がするんだよなー。

特別扱いされたかどうか、たしかに証拠はないんだけれど、

でもさ、重症なのに入院できなくて、

自宅療養（てか事実上の放置）を強いられている人がこれだけいて、

死亡者まで出ている状況で、
既往症ありとはいえ症状もないのにあんなに簡単に入院できちゃったら、
そりゃあ言うし、言われるよ。

国会議員が入院するなとは言わないし、

入院自体を批判してもしょうがないんだけれど、
問題は「国会議員が入院しただけでこれだけ不公平を訴える声が上がるくらい、行政の不作為で一般患者への医療体制が崩壊してるし、政府への不信が高まっている」ことなんじゃないのかな。

議員が入院しても、国民から入院できてよかったねと言ってもらえるくらい、

前々から我がことのようなつもりでちゃんと対策しときなさいよ、

というのが正論な気がする。

それがオリンピックやらGOTOやらにばかりご執心で、
いざ第3波の感染爆発がきたら案の定、医療体制ガタガタで全部現場任せ、
そのくせ自分たちが罹ったら即入院…というんじゃ、
そら文句のひとつも言いたくなるわ。

それでもグチらない、モノのわかったオレ＝オトナで理性的ドヤ？
…みたいな意見にはちょっと共感できないなー。

どこまでやっても不満の声は挙がるのだろうし、
完璧な施策なんて期待すべくもないけど、
それでも現状あまりに酷すぎるんじゃないかと。

政治には文句を言い続けることでやっとほんの少しまともになっていくのだし、

政府より先に主権者の不平不満の声ばかりを批判するというのは、
やっぱり何か違うなと思う。