いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

「先生!」

2011-09-08 01:37:31 | 超・いぶたろう日記
一昨日のこと。

教室の近くのコンビニで、入金を済ませようとATMの列に並んだら、
前に並んでいたごっつい男性が僕の顔をじっと見る。
ん?何だ?絡まれるのか?と思ったら、
おもむろに丁重な挨拶を受ける。
よく見たら数年前の教え子だった。
すっごくイイヤツだったので僕もよく覚えていて、
いやいや久しぶり~なんて会話を交わしながら、
ふと目をやった先に映ったのは、
売り場で真剣にお菓子を選んでいる中3の女の子。つまり現在の教え子。

お互い気づいて苦笑して、
この子も教え子なんだよ~、あ、こちらは卒業生ね~なんてやりとりがあって、
入金を済ませ、いくつか買い物をし、
いや~今日はよく教え子に会うなあ~なんて思いながらレジに立ったら、
唐突に「おつかれさまっす!」の声。
「いらっしゃいまっせ~!」とニコニコ元気よく挨拶してくれた店員さんは、
これまた卒業生だった。
これまた味のあるすっごくイイヤツで、
(もうその話は勘弁してくれといわれるのだけど、「ビールを飲んでしまいましたー」号泣事件というのがある^^)
僕も思わず「おまえか~!」と相好を崩す。

一店舗にそれぞれ世代の違う三人の教え子。すごい巡り合わせだ。

さらに昨日はもう一人、思い出深い卒業生が教室を訪ねてきてくれた。
自転車競技で進学し、ついに日本代表の座も射止めた彼はやっぱりイイヤツで、
ちょうどトレーニング中で競技用の自転車とウェアでいるところを見せようと、
わざわざ教室に寄ってくれたのだ。
相変わらずイイヤツだった(僕の教え子は本当にみんなイイヤツばかりで嬉しい)が、
常人離れして太く鍛え上げられた脚にびっくり。
トレーニングの内容(毎日80km、休日は100km以上走るそうな!)にもびっくり。
色んな苦労話や競技の裏話に興味深く耳を傾ける。
自転車ダイエットのコツもアドバイスを受けた(笑)。

気がつけば10年近くも同じ教室で教えていて、
すると教え子の数も相当になる。
もうかれこれ1000人は越えるはずだ。
生涯をひとつの職業に捧げるような固い信念があって始めたわけではなくて、
自分の性に合っているかもなあ、と思いながら始めた仕事だったけど、
気がついたら本当に多くの子どもたちの人生に関わってきたのだなあ、と実感。
いつどこで何をやるにしても、僕の絶対的なポリシーになっている部分だけど、
誰でもできる、換えのきくようなものを無思慮に単純再生産するようなのはどうしてもイヤで、
やはり僕でなければできないような作品、空気、場にしたい、
それだけはずっと守ってきた。
どこにでもある普通の塾じゃあ面白くないし、
単に入試のテクを詰め込むだけの場にしたくなくて、
僕なりにプレミアムな場を作り上げてきたつもりだ。

多感な年頃の彼らには、周囲のオトナたちとは違う、
ちょっと変わった先生がいることは、けっして小さくない影響力を持つようだし、
「塾の先生」なんてたかが知れてるよな~なんて、普通の人が思う以上に、
あるいは僕自身が思う以上に、印象にも記憶にも留めて貰えるようだ。
だから何年も前の卒業生たちが、こうしていまだに慕ってくれるのは、
この上なく嬉しいし、何より僕の存在証明になっている部分がある。

多士済々な愛弟子たちにちょっと誇らしげな気持ちにもなったりして。
まあ、とうにみんな師は追い越しているのだろうけども。

とまあ、この仕事もなかなか棄てたモンじゃあないよ^^
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ナメんな2011 | TOP | 本当のことを言うと… »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | 超・いぶたろう日記