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馬医者残日録

サラブレッド生産地の元大動物獣医師の日々

Salter-Harris成長板損傷のタイプ分けの覚え方

2015-04-20 | 整形外科

成長板損傷はSalter-Harrisのタイプ分けが今も使われている。

この図はこの本から。

Treatment of Equine Fractures
HR Denny
Wiley

タイプⅠ~Ⅵまでに分けられている。

もっともよく遭遇するのはタイプⅡ。

完全に成長板だけが剥がれるタイプⅠと違って、端のほうには三角形の骨片が付く。

どれがタイプ何なのか、覚えるのは難しそうだが・・・・

この図はこの本から。

Adams' Lameness in Horses
O. R., Jr. Adams,Ted S. Stashak
Williams & Wilkins

まっすぐ成長板が剥がれるのは Straight でSだからタイプⅠ

成長板の上above に三角の骨片が付いているのは A だからタイプⅡ

骨端、つまり成長板の下 low が割れていると LだからタイプⅢ

成長板を貫く through ように割れているのは TだからタイプⅣ

成長板が圧迫されて消えてしまうのはeraser のERでタイプ

                      -

たぶん専門医の試験に備えるレジデント(専門医研修生)が考え出した語呂合わせなのだろう。

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きょうは、気膣予防のための外科処置。

当歳馬の跛行診断。

1歳馬の飛端腫。

繁殖雌馬の歯科治療。

入院馬は2頭が帰っていった。

夕方、2歳馬の外傷。敏感な馬で何かの拍子に立ち上がる。

                  -

この季節はとくにバリカンの消耗が激しい。

バリカン君のシリーズのシャークAで研ぐと長持ちする。

教えてもらって感謝。

 

                   

 


2 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2015-04-20 21:18:16
 type1が10% type2が75%と書いてあるものもありますが、そんな感じですか?
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>はとぽっけさん (hig)
2015-04-21 04:28:11
骨のどの部位かにもよるのですが、全体だとそんな感じです。

成長板より端を骨端と呼びますが、その部分が横骨折したりはしないことを知ってもらいたかったのです。
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