◉甘蔗と甘藷

2018年6月25日
僕の寄り道――◉甘蔗と甘藷

宮本常一を読んでいたら、鹿児島県にある宝島の農産物として甘蔗が挙げられていた。とっさにカンショと読んでみたものの、原文に
「島にはまた畑地がかなり広く分布していた。そこにはサツマイモを植え、また甘蔗をつくって砂糖をしぼった」
とあるのでこのカンショはサツマイモではないらしい。

サツマイモは甘藷、サトウキビは甘蔗と書き、どちらもカンショと読む。甘蔗の蔗は漢音呉音ともシャでショは慣用読みとされている。ということは甘蔗はカンシャだったのかもしれないと、甘蔗を辞書でひいたらちゃんとカンシャの読みがあった。

甘藷や甘薯をひくとサツマイモの漢名だとあり、藷と薯は漢音でショ、呉音でジョとある。甘藷や甘薯はカンショ、甘蔗はカンシャと読めばややこしくない。宮本常一に戻れば、自分がカンシャと読めなかっただけの、「なーんだ」という話である。

ただウィキペディアでサトウキビをひくと甘蔗について
“「かんしょ」の発音は「甘藷」(サツマイモ)と同音であり、サトウキビの産地とサツマイモの産地が重複していることもあり、紛らわしいので好まれない。”
とあり、カンショと読んでモヤモヤしてしまうのも一般的な感じ方ではあるらしい。

そんなことを調べながら寝てしまい、起きたらロシアワールドカップ予選リーグの試合も終わり、日本はセネガルと引き分けていた。(2018/06/25)


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