▼見かけと体調

4月6日水曜日、大宮の特養訪問日。義母の様子を言葉にしようとするとうまくまとまらない。「足の力が衰えて歩行困難」と書いてみると、確かに歩行困難なのだけれど、介護中に「もう足おろしていいよ」と言われる程度に筋力はあるし、昼間は歩行困難だけれど、夜間は立ち上がっての徘徊もあるらしい。




特養内の自販機で買った不二家ネクター。


車いすに座らせると、虚ろな表情でまともな反応がなさそうに見えるのだけれど、声かけすると驚くほどしっかりした返事が返って来たりする。大好きなチョコレートを食べさせたら「おいしい!」と言うし、不二家ネクターを飲ませたら「おいしい!」とすべて飲み干し、カップを持つ手もしっかりしている。



特養前に植えられた桜。今年がこの場所で初めての開花だという。


「年寄りの状態は見かけではわからない」と書いてみるとそれも違っている。他人の心身状態は所詮見かけで判断するしかないのだけれど、黙って見ているのと、こちらから働きかけて反応を見るのとでは、大きな違いがある。人間誰に対してでもそうだとは思うけれど、ボケた老人ではとくに顕著なのだろう。



特養近くの公園で咲いていたヒメコブシ。


特養内の日当たりの良い窓辺で、窓の外を見ていたら突然キチョウが視界を横切り「あっ黄色いチョウチョ!」と言ったら「あ」と義母も気づいて目で追っていた。「3階のビルを越えてずいぶん高く飛んだね」というと「そうやねえ」と答える。微熱が続き虚ろな顔をした義母だが、関係の中では体調がよい。

 
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