歳とともに


D800E + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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僕は人一倍若く見えるようで、本当の歳を言うと、驚かれることが多い。
髪の毛も一応十分にあるし、白髪も少ない。
仕事で初対面の相手と話す時など、相手は僕のほうが年下という前提で話しているので、実際の歳がわかると、狼狽に近い驚き方をする(笑)

だが特別スポーツをしているわけでなく、健康体ということではない。
ご存知の通り、糖尿も患っているし、運動も嫌いなので、体はむしろガタがきていると言えるだろう。
子供の頃は、無理矢理剣道をさせられたが、今はせいぜい散歩くらいが運動である。

ところで、50歳を過ぎた辺りから、少しではあるが、体の老化が現実的な形で現れ始めた。
老化と言えるのかどうかわからないが、今までと違うちょっとした変化にも、いくつか気付いた。

まず、若い女の子に、普通に声をかけられるようになった(笑)
これは、そういうことが苦手であった僕にとって、大変な変化である。
別に街でナンパして歩いているわけではない。
たとえばMrs.COLKIDにお土産を買う時など、お店の女の子に、「あなただったら、どれをもらうと嬉しい?」などと、ごく自然に意見を求めることが出来るようになったのだ。
時折行く喫茶店で、お店の若い女の子と顔見知りになることも、以前より多くなったような気がする。

次に、素直に音楽を聞くことが出来るようになった。
旋律そのものを、体が素直に受け入れるようになったのだ。
その結果、様々なジャンルの音楽を、楽しんで聞くようになった。
以前は嫌いな曲を聞くのは苦痛であったが、今は長時間聞いても飽きることが少ない。
もっともこれは、以前ほど真面目に音楽を聞くことをしなくなったのも影響している。
オーディオをやめて数年経つ。
今は突き詰めたような再生機器はいらないが、聞きたいときに気楽に音を出せる、ほどほどの装置は欲しいと思う。

困ったこともいくつか出てきた。
運転している時に、視界が狭くなったような気がするのだ。
以前より周辺部が見えにくくなり、曇りの入ったレンズのように、研ぎ澄まされた感触が失われてきた。
車両感覚が鈍り、反応も前より悪くなっているような気がする。
その上、首が回りにくくなり、後方を見るのが辛くなってきた。
必然的に飛ばすことも無くなったので、パワーのある車は不要になり、車への興味はほぼ消滅した。
次は軽自動車でもいいかな・・と考えているほどだ。

もうひとつ、身近なことだが、マウス操作の際の精度が、落ちてきたような気がする。
ポインターを、画面上のスイッチの上にさっと移動しようとしても、わずかに位置がずれる。
そのためクリックしても空振りに終わる。
自分の目指した場所から、ポインターがほんの数ミリずれているのだ。
電源プラグを壁のコンセントの穴に挿し込むときも、同じように僅かにずれて、1、2回、ぶつけてしまうことがある。

いくら若く見えても、老化は少しずつ進んでいるのだ。
今度クラス会で同世代の友人に会ったら、体にどんな変化が起きているか、聞いてみようと思っている。
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