失敗


SIGMA DP2 Merrill

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ソファーでうたた寝して、夜中に目が覚めた。
のそのそと起きだして、シャワーを浴びる。
しばらくパソコンなど覗いていたが、
「そうだ、ペランのベルトのコバを、別の色に塗り替えてみよう」
と思いつき、よせばいいのに夜遅くに作業を開始した。

途中まで塗ってみたが、ちょっと予定と違う感じだ。
そこで引き返せばよかったのだが、やめるにやめられず泥沼に突入。
寝起きで感覚がおかしくなっていたのかもしれない。
えーい、ままよ・・で、結局全部塗ってしまった。

出来上がったベルトは、まったくの失敗作。
これなら塗らないほうがよかった(泣)
バランス感覚が狂っている夜中に、こういう作業をするものではないと思った。

もっとも後から修正が効くのが、レザークラフトのいいところだ。
コバを布で強く磨いたところ、今ならまだ塗料が落せることがわかった。
今度は必死になってゴシゴシ磨いて、何とか全部落とした。

元通りになってほっとした。
無駄な作業をしてしまったが、お陰で疲れてぐっすり眠れた(笑)



今日の時計ベルト。
シーマスター・アクアテラに、バンダジャパンにテーラーメイドしたカーフ816のブルーをつけた。

カーフだけで11種類も用意されている同社のラインナップから、816と呼ばれる表面に軽くシボの入るタイプを選んだ。
816にはカラーが14色も用意されており、その中からブルーを選択した。
ステッチを黄色に変更してもらい、裏材はラバーのブラックを指定、厚みは最大の6mmを選択した。
この価格でそういう要求に応じてくれるのがすごい。

ちょっとくすんだ発色の革で、出来上がりは予想より地味な印象になった。
革としては驚くほどの質感ではなく、普及価格帯のそれといっていい。
アイディアを絞って特別な仕様で注文しないと、せっかくのオーダーシステムを生かせないことが分かってきた。
高級品よりかえって難しいかもしれない。

価格から言っても、御三家のオーダー品が持つようなオーラは感じられない。
カーフの場合で価格が4倍も違うのだから、当たり前ではある。
特に製品のもつ密度感のようなものに違いを感じる。
しかし専門家に見せたら、これで十分ではないかと驚いていたのも事実だ。

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