点灯式


SIGMA DP2 Merrill

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銀座のアトリエ・ジャン・ルソーに行ったら、本国から社長ご夫妻が来ていた。
拡声器から大きな音を立てながら、表の並木通りを駐車違反取締りのパトカーが通る。
それを夫人が不思議そうに眺めていた。
なぜネット販売分だけ値上げという、大胆な方策をとったのか、社長にお聞きしたかったがやめた(笑)

お店から出るとMrs.COLKIDから電話が入った。
今銀座にいると答えると、そんな気がしたという返事・・・
あちらも銀座にいるので、落ち合ってお茶をしようということになった。
三越に穴場といえるカフェがあるという。
銀座はミキモトのツリーの点灯式で、大変な賑わいであった。



今日の時計ベルト。
カラトラバにカミーユ・フォルネのコードバンのダークブラウンマットをつけた。

カミーユ・フォルネの既製品のベルトである。
同じカン幅17mmのジラール・ペルゴのアンティーク用に使っているものを外してきた。

コードバンは、いわずと知れた馬の臀部から取れる革で、靴や財布などによく使われているが、稀少性の高い高級な皮革とされている。
カミーユ・フォルネのコードバンは、シェルと呼ばれる北フランス産の良質な革が使用されている。
世界的に入手が難しくなっているそうで、最近は日本製のコードバンも注目を浴びていると聞く。

密度が高くきめの細かい表皮を持つ革で、丈夫なことが特徴であるという。
実際僕もコードバンの財布を愛用しているが、長年の使用にもかかわらず、形が崩れず大きな傷もついていない。
素材が丈夫なのは確かなようだ。
ちょっと表面が単調でのっぺりとしており、その点は好みの分かれるところかもしれない。

このカミーユ・フォルネのベルトは、17-16と寸胴に近い形状で、そののっぺり感が強調されている。
特に写真では妙に幅広で、まるで肩肘を張って威張ったように写っているが、実際に腕に巻くと悪くない。
むしろコードバン特有のしっとりとした品質感が心地よく、革の良さを楽しむために、意図的に面積を大きく取っていることに気付く。
丈夫で硬い材質であることが原因で、直角に裁断されたベルトの角の部分が擦れて色が落ちる傾向があるが、ヘリ返し仕上げではないので修理がきく。

これはダークブラウンマットという色。
この色以外にもブラックやブラウン系など数種類が用意されているが、マットと名がつくのはこの色のみで、あとの色はコードバン特有の鈍い光沢を持つ。

カラトラバとの相性はなかなか良く、カジュアルな組み合わせとして悪くない。
普通の牛革でこれだけ淡白なデザインだと、時計に負けてしまう可能性が高いが、このベルトの場合そんなことはほとんど感じさせない。
やはり高品質な素材ならではのパワーがあるのだろう。

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