鈍感


SIGMA DP2 Merrill

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日光に行くと、東照宮のメインストリートともいえる石鳥居や本社へは行かず、裏の開山堂の方に向かうことが多い。
そちらで何枚か写真を撮ると、それでほぼ満足してしまい、そのまま帰途につくことさえある。
人のあまり来ない、なかなか味わい深い場所なのだ。

ところが、昨日会社で話した仕事上の知り合いは、僕がそこが好きであるとは知らずに、会話の途中で日光のあの辺りが怖いですねと言った。
霊感の強い人と旅行で行ったら、あまりの霊気の強さに、入り口ですくんでしまい、それ以上中に入れなかったという。
僕が、おととい行ってきたばかりだよと言ったら、目を見開いて驚いていた(笑)

たしかに、異様な雰囲気の場所であることは確かだ。
まったく霊感の無い僕でさえ、その雰囲気を察することができる。
そのため入り口で一礼し、撮影するたびに被写体に頭を下げるようにしている。
何だかわからないが、パワーのようなものを感じ、一応挨拶しておかないとまずいと思うのだ(笑)

誰もいなくても、カメラを持って平気で中を歩き回ってしまう。
むしろ人がいない方が、好きに撮れるので嬉しいくらいだ。
こいつは何をしているのだと、霊が興味深げに見ているかもなあ・・なんて思いながらも、薄暗い中、どんどん撮影する。
逆にしょっちゅう行くので、向こうも顔見知りのように思っているかもしれない(笑)

日光には、そういう場所が多い。
歴史ある場所ということもあるが、霊的な意味合いを伴う強烈なパワースポットであると聞く。
憾満ガ淵の化(ばけ)地蔵などは、開山堂よりもさらに凄い霊気を感じる。
水の多い場所であることも、影響しているかもしれない。
以前も書いたが、会社の事務の女性などは、霊感の強い友人と日光の宿に泊まったら、室内に生首が浮かび、襖が開いたり閉まったりを繰り返し、朝まで怖くて眠ることが出来なかったという。

僕は鈍感で、そういうものはまったく見えない。
何となく感じることは出来ても、現実に目に見えることはまったく無い。
今ここにいるに違いないという状況でも、具体的に見えた経験はないのだ。
霊感の強い人に診てもらっても、ああ、あなたは大丈夫ですよと、相手にしてくれないことが多い。

そう考えると、僕のような鈍感な人間以外の人にとっては、この場所の撮影は大変かもしれない。
撮る事はできても、何が起こるかわからないぞ。
こうやって公開しているのは、案外貴重な写真の数々かもしれない(笑)
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