ルール


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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上海での交通マナーは滅茶苦茶であったと書いた。
出張に同行したのは数人であったが、視察中、大型のバスをチャーターして移動した。
運転手はサングラスをかけた中年の太ったおやじさんだった。
安全運転をする人だから安心してほしいと、最初に紹介されたのだが・・・

基本はクラクションを鳴らして相手を抑え込み、先に車体を突っ込む・・という運転であった。
我々日本人は顔色を失い、堪らず「あっ!」「ぶつかる!」と口から漏れてしまうことさえあった。

強引に隣の車線に割り込むと、バスの車体が長いので、隣にいた車のボディがこちらの後部側面に接触しそうになる。
その度に相手が急ブレーキで避ける・・という具合だ。
譲り合おうという気持ちは皆無で、先に入った方が勝ち・・の原則にのっとっている。

歩行者も同じ原則に基づいて行動しており、車の行き交う何車線もある道を平気で横断してくる。
車がクラクションを鳴らしながら走ってくれば、一度そこで立ち止まり、体をかすめるように車が通過すると、またひとつ車線をまたぐ・・という具合だ。
そのため道では、絶えずクラクションが鳴り響いている。
それがそこでの交通ルールなのだ。

夜にクルージングに行く予定でいたが、会議が長引き、時間的に厳しくなってきた。
仕事で来ているのだから、間に合わなければ中止でもかまわなかったのだが、運転手のおやじさんが気を利かして、何とか間に合わせようとしてくれた。

車で溢れる高速道路を、クラクションを鳴らしまくりながら、右へ左へと車線変更を繰り返して飛ばした。
大きなバスがそれをやるのだから、ハリウッド映画の中のような運転であった。

圧巻だったのは、片側3車線の幅の広い一般道路で、反対車線では向こうから横一列で対向車が来ているのに、いきなりハンドルを切り、巨大なバスを道の真ん中でユーターンさせた時だ。
対向車はブブブーとクラクションを鳴らしながら、一斉に急ブレーキをかけて停まった。
バスは巨体で道を塞ぎながら大きく方向転換し、何事もなかったかのように逆方向に走り出した。
急いでるのだから、仕方ないだろうという感じだ。
乗っている日本人は、声を出すことも出来ずに唖然としていた。

クルージングの時間にぎりぎりセーフで間に合うと、運転手のおやじさんは「どうだい」と誇らしげな顔をした。
自分は優秀なドライバーと皆から思われていると、信じて疑わない表情であった。

ここで考えていただきたいのは、これが当たり前の社会からいきなり日本に来た場合、そう簡単に行動パターンを変えられないということだ。
彼らが日本国内で一見横暴な行動をとっても、必ずしも悪気がある訳ではないのだ。
それでないと生きていけない社会から、ほんの3時間ほどで別世界の日本に到着してしまうのだから、戸惑いの方が大きいだろう。

3日間ほど上海にいただけの僕でさえ、羽田に帰り着いてリムジンバスに乗った時、その運転があまりにジェントルで、しかもクラクションの音がしないことに違和感を覚え、この運転手はロボットなのではないかと、一瞬顔を確かめたほどなのだ。



今日の時計ベルト。
2針式のジャガー・ルクルトのアンティークに、バンビの「クーリスト」のスムースカーフのブラックをつけた。

暑い夏の季節を意識した新型ベルトである。
発表されてから、店頭に並ぶのをずっと待っていたが、ヨドバシに入荷したのをみつけて早速購入した。

表素材には、日光の下でも20度以下をキープするという、特別なカーフが使われている。
裏材はメッシュ状に編み上げた特殊繊維で、熱や水分を吸収拡散しやすい特質を持つという。
抗菌防臭加工も施されている。

要するに「ひんやり感のある時計ベルト」という画期的な商品なのだ。
まさに日本のメーカーならではの力の入った製品である。
早速今日一日腕につけて、効果の程を確かめてみた。
ちょうど気温も高く、非常に暑い一日であった。

確かに快適である。
冷たいとまではいかないが、ひんやりした感触が裏材を通して腕に伝わってくる。
その状態が常にキープされるので、夏の時計ベルトに特有のイライラするような暑苦しさがない。

肌に直接触れるメッシュ繊維の裏材も、汗をよく吸ってくれる。
ラバーのように、ペタペタとまとわり付く嫌な感じがない。
サラリとした肌触りで非常に好感が持てる。

機能的には申し分のない製品だと思う。
問題は表面の革の質感で、ご覧のように何とも安っぽい。
高級な時計と組み合わせるのが、ちょっと躊躇われるほどである。

防水加工を施した同社のスコッチガードのシリーズにも言えるのだが、表面の特殊加工のせいか、革の質感がかなり損ねられているように思う。
革というより人造物のような質感で、それが安価なクラスの製品のように見えるのが辛いところ。
型押しモデルも用意されているが、そちらは見るからにスタンプを押したような仕上がりだったので、今回はプレーンなカーフの方を選んだ。

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階級


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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上海でいくつかのデパートを見学した。
高級と言われるショッピングモールや、より大衆的なデパートである。

高級なショッピングモールに行く層は、下の層のデパートに行くことはないという。
自分たちが行くところではないという意識があるのだ。
逆に下の階層の人たちは、目の保養のために、ハイエンド層のデパートを見に行くことはあるようだ。

貧富の差が大きく、しっかりと階級があるのは、日本との大きな違いである。
これは世界的に見て、むしろ日本の方が特殊と言えるだろう。

あちらの人に、いくつくらいの階級があるのか聞くと、8つか9つと即座に答えが返ってくる。
納得しているかどうかは別として、皆が階級をはっきりと意識しており、自分の立ち位置を認識して生活しているのがわかる。
日本人の僕にとっては、少し新鮮な驚きであった。

ハイエンドにしてもローエンドにしても、日本人の感覚より、レンジが広いことも特徴である。
高級と言われるショッピングモールでは、自動車はベントレーが売られていたが、BMWはなかった。
BMWはもう少し下の層の人たちの車ですよと言われた。
それだけ階級がきめ細かく分かれているということだが、その辺の区別のわからない日本人には理解しにくいところだろう。

腕時計でいえば、ロレックスもパテックも、多くの日本人にとっては同じ「高級品」でしかない。
「高級品」をさらに細かく分類するほどの階級がないのだ。
逆に言うと、ほとんどの人が少し頑張ればロレックスくらい買える社会でもある。
しかしあちらではそうはいかない。
中堅クラスのブランド、たとえばバーバリーあたりは、高級モールには入れないということであった。

とにかく人間の数が多いので、いい部分も悪い部分も、様々な特徴が色濃く強調されるのを感じた。
日本とは桁違いに人数が多いので、各層の特徴がどぎつく出るのである。
その点も、日本人が中国を理解しづらい原因になっている。
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観光


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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公開された英国の公文書に、未確認飛行物体に関する記述があった。
それによるとUFOの飛来目的は、軍事的偵察や科学的調査以外に、「観光」の可能性もあると分析しているという。

観光・・・
あまり考えたことはなかったが、彼らにとって下等生物である人間を見て回るツアーがあるということか。
ちょうど我々が、ガラパゴス諸島に行きたがるのと同じだ。
足跡以外は何とやら・・というツアーだ。
人間のことを、イグアナかゾウガメくらいに思っているのであろう。

それにしても、重力を制御できるほどの高等技術を持った生命体が、観光なんてしたがるのだろうか?
当然リアルに疑似体験できる記録装置を持っているはずだが、実際に自分の目で見ないと気が済まない宇宙人がいるのか。
人間と同じように、宇宙人にもオバタリアンみたいのがいて、ペチャクチャと大声で話し、宇宙人のインテリ層をげんなりさせているのかもしれない。
そういう中高年宇宙人が、リュックを背負って変な帽子をかぶって、あの中に大勢乗っているのだろうか。

人間の前に平気で身をさらすのも解せないところである。
常識的に考えれば、もう少し気を使って、姿を隠して然るべきだ。
そういう感覚は、宇宙人と地球人とは違う可能性もある。
そもそも彼らは、そんなことあまり気にしていないのかもしれない。

たまに人間が古典的推進装置を持つ飛行物体(要するにジェット機)で追跡してくれば、かえって喜んでいるのだろう。
クジラが水面に体を見せるのと同じで、今日は見られましたね、皆さんは運がいい・・と添乗員が言うのだ。
確かに相手のことをトカゲ程度に考えていれば、相手がどう思おうと知ったことか・・という気分にもなる。

中には悪いのがいて、人間を密漁してその革で時計のバンドを作れば・・なんて考えているのもいるかもしれない。
昔スーパージェッターで、未来から逃走犯を追いかけてきたジェッターに、現代の警察が「未来の社会にも悪人はいるのですか」とがっかりする場面があった。
子供の時にテレビで見たそのシーンをふと思い出した。

何と言うか、想像しただけですごく残念な気持ちになる。
宇宙人にはもう少し期待していたのだが・・・(笑)
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また寝てしまった・・


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

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仕事を終えたところで油断してまたベッドで寝てしまった。
やはり多少疲れているようだ。
明日は帰宅する予定。
またマッサージを受けようかな・・・



今日の時計ベルト。
ドリヴァの3針式にモレラートの「ゴリア」のダーク・ブラウンをつけた。

まったく面白みのない組み合わせである(笑)
ブラウン系で大人しく統一され、目に刺激がほとんど感じられない。
しかし今時珍しい地味さなので、かえって目立つかも…(笑)

今回の出張は、プロトレック + NATOタイプストラップとルクルトの2針式の2個を持ってきた。
実用的な電波時計やクオーツと、背広に合う機械式時計というのは、こういう時に定番の組み合わせなのだ。
以前ならシチズンのオルタナやグランドセイコーあたりと、オメガなどを組み合わせて持ってきた。

NATOタイプストラップは、着るものに応じて交換した。
仕事中は派手すぎない黒とグレーのツートンを主に付けていた。
決して高級ではなく、それでいてほどほどに主張して、なかなかいい組み合わせであった。

日によってはルクルトの方を付けた。
こちらは松重商店のステッチ入りの黒いベルトで、これがちょっとおしゃれでいい。
カジュアルにもフォーマルにも合うのだ。

アンティークウオッチ特有のシルバーに輝くダイヤルは、一瞬何だろう?と思わせる。
思わせてもごく近くで見ないと、ルクルトとはわからない。
そのまま謎で終わってしまうことが多い。
そこがまたいいのだ(笑)

次に出張に来る頃には、また違う時計になっているのだろう(笑)
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気付いたら真夜中


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

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疲れが出たのか、ホテルのベッドでちょっと横になったら、ぐっすり寝入ってしまった。
気付いたら真夜中過ぎになっていた。
雨の音で目覚めた。
カーテンを開けてみると、雨粒が轟々と地面を叩いている。

明日も早いので、もう休まなければならない。
というわけで今日はこれで失礼する。
おやすみなさい・・・(笑)
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フリーダイヤル


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

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知人がある商品のアフターサービス部門を任されていた時の話。
ユーザーへの窓口として、フリーダイヤルの電話を設置した。

これにどういうわけか、関係のない人から電話がかかってくる。
「おう、荷物あるから頼むで」
「は?」
「荷物やがな」
「あの・・どちらにおかけでしょうか?」
「どちらって、Y運輸やないんかいな」

相手は必ず大阪の人で、こちらが宅配便の会社と思い込んでいる。
それが次から次にかかってくるのだ。
しかも相手は毎回違う人だという。

最初はまったく理由がわからなかった。
しかし相手のひとりと話しているうちに、その理由がはっきりした。

運送会社の不在票などに、ドライバーの携帯電話の番号が書かれている。
その番号の頭の090(か080)を勝手に抜いてしまい、代わりに0120を付けてかけているのだ。

何を勘違いしたのか、そうすれば電話料金が無料になると信じ込んでいる。
その番号が、たまたま知人の会社のフリーダイヤルの番号と一致してしまったのだ。
つまり、大阪のそのドライバーが担当するエリアの人たちが、次々とかけてくるのである。

その地域に、フリーダイヤルに関する誤った認識が広まっているのだろうか。
それにしても、1円でも安く済ませたいという努力は凄いものがある。
もっともたまたま大阪だっただけで、電話番号によっては他の場所でも発生し得ることなのだが・・・

いずれにしても、フリーダイヤルだから、電話料金は知人側に発生する。
その度に課金されるので、正直たまらなかった・・と知人は洩らしていた(笑)
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連続出張


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

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昨日はさすがに疲れが出て、早くに寝てしまった。
朝になって更新している。

忙しい話だが、引き続き出張に来ている。
午前中は出社して、午後から羽田に向かい、夜九州に着いた。
珍しいことに、飛行機が予定より早く着いた。
飛ばし屋の機長だったのだろうか?(笑)

ホテルは狭いビジネスホテルだが、上海よりずっとリラックスできる。
水道の水をそのまま飲むことが出来るだけ気が楽だ(笑)
今週も忙しい一週間になる。
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帰国


NIKON 1 V1 + 1 NIKKOR 10mm f/2.8

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とりあえず無事帰ってきた。
やはり実際に現地に行くと、聞いただけではわからなかったことが、いろいろと見えてくる。
そういう意味で、得るものの大きい出張であった。
たった3日間しか離れていないのに、日本が妙に整然とした特殊な国に見えてしまう(笑)

休む間もなく、明日からまた出張である。
今度は国内であるが、まる一週間帰ってこれない。
ハードな日々が続きそうだ。
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視察


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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今日は上海の高級デパート、中級デパート、店舗などを訪問した。
午後からは現地の製造工場の視察に付き合い、夜になって夜景を見に行った。
皆はその後、飲みに行ったが、僕は大事を取って部屋に戻った。

やはり実際に来てみないとわからないことも多い。
今回はビジネス目的の短期出張で、普通の旅行では体験できないコースを回った。
明日は一般家庭の様子を見せてもらうことになっている。

内容についてはいつか書くことにして、まず街を歩いて気付いたのは、フォルクスワーゲンが強いことだ。
それも日本では見なくなったサンタナが多い。

交通マナーに関しては滅茶苦茶で、車に乗っているとクラクションと急ブレーキの連続だ。
基本的に交差点では信号が赤でも右折可であり、それを知らないで歩くと、すぐに轢かれてしまうだろう。
車道を横切る歩行者は多く、クラクションを盛大に鳴らして止めておいて、歩行者の体をかすめて車体が突っ切っていく。
反射神経の無い人は生きていけない(笑)



今日の時計ベルト。
ドリヴァの3針式にmutaのアイスクロコのブラックをつけた。

黒いベルトを付けると、フォーマル色が強まる。
だがドリヴァの場合、必ずしも黒が合うわけではない。
普通の黒いベルトと組み合わせると、案外地味でつまらないものになる。

その点mutaのアイス系のベルトは、かなりカジュアルな方向に振ってあるので、意外に面白い結果が得られる。
これだけ艶のあるベルトが、フォーマルな場で通用するのかどうかわからないが・・・
まあ綺麗な女性がつければ問題ないのだろう(笑)
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上海にて


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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激しい雨が降り続いている。
これだけ長時間降ったら、日本なら土砂崩れや河川氾濫が起きてもおかしくない。
街の人たちは慣れているのか、びしょびしょになりながら走っていく。

気温も湿度も日本の真夏に近い。
ところがそのためか、風邪の酷い症状が弱まった。
身体が温まったからだろうか?

ホテルは申し分ない。
広い部屋を贅沢に一人で使っている。
クイーンサイズのベッドにバーカウンターもついている。

ネットも問題なくつながるようだ。
規制されているというが、単語でチェックしているのだろうか?
こちらからつながるのか、ずっと確かめてみたかったやぴぴの兄さんのサイトも、今日のところは見ることが出来た(笑)



今日の時計ベルト。
ドリヴァのアンティークにマルマンのセルフチェンジバンド16-S022G(濃茶)をつけた。

皮肉なほど、この安価なベルトはドリヴァによく合っている。
ブラウン系で統一され、ドリヴァが高級時計のように見える。

ベルト表面の出来は、型押しとはいえ決して悪くない。
程よい陰影も付いているし、彫りも深い。
幅の狭いスマートなシェイプも、質感向上に一役買っている。
艶も程よく、言わなければ本物と間違える人もいるのではないか。
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D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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熱っぽくて咳が出るのだが、明日からかなりのハードスケジュールだ。
まったく、よりによってこんな時に・・・という感じ。
熱で顔が赤くなっているらしく、皆が心配そうな顔で見る。

出発の準備が一段落ついたところで、医者に行ってきた。
かかりつけの医院が今日はお休みで、いつもとは違う病院に行った。

口を開けただけで、ああ、風邪だね、と言われた。
明日から出張なので、何か即効性のある処置を・・とお願いしたが、
「そんな方法があればノーベル賞を取れるよ」
とつれない返事。

結局薬を何種類かもらって帰ってきた。
例によって、話した症状をそれぞれ抑えるだけの薬である。
本当は点滴などを期待したのだが、変に強い処置を行っても、拒否反応でも出るとかえってよくないのかもしれない。
まあ専門家の処方した薬だから、きっと効くだろう。

明日からネットがつながるかどうかわからない環境なので、その場合は自動更新するようにしていく。
それにしても、あちらは梅雨が明けて39℃もあるという。
医者で計った自分の体温より高い。
生きて帰ってこれるのだろうか・・・



今日の時計ベルト。
ドリヴァの3針式アンティークにマルマンの型押しワニのワインをつけた。

ドリヴァもカン幅は16mmなので、最近集めた16mmのベルトが取り付け出来る。
意外に人気のあるドリヴァをベースに、何通りかの組み合わせを載せていこうと思う。
順番に組み合わせて、まったく合わないものは省くことにする。

メーカーに関する資料はほとんどない。
1924年に設立された会社のようで、40年代から50年代はけっこう多くの時計を生産したようだ。
実際その頃のドリヴァのカタログがいくつもオークションに出ている。
そのわりに時計本体の出品が少ないのは不思議であるが・・・

写真では好評なのだが、実物は大した品質ではなくて、他の時計と比べて少し質感に劣り、軽くて薄っぺらい感じがする。
しかしブラウン系の文字盤にブルースチール(本物かどうか不明)の針と、押さえるところを押さえているデザインだ。
ケース径はクラウン抜きで31mm弱とアンティークの中でも比較的小降りである。

赤が強めのベルトととの組み合わせは、決して悪くは無いのだが、女性用っぽい傾向が強くなる。
もともとが女性的な柔らかいデザインの時計だからであろう。
以前コメントいただいたように、字体もなかなかしゃれている。
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風邪気味


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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ちょっと風邪気味だ。
出張前なので気をつけていたのだが、なかなか思うようには行かないものだ。

中途半端な気温の日が続くのが原因である。
薄着では寒いし、厚着すれば汗をかいて、また風邪をひきやすくなる。
防ぎようがない・・とさえ思えてくる。

今日は大事を取って早めに寝ることにする。
それでは・・・
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予定外


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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今週は金曜日から数日間泊りがけで出張だ。
ネットが使えない環境のようなので、ここの更新への対策を考えなければならない。
とりあえず日数分の記事を作っておいて、時間が来たら自動的に公開される仕組みを使うしかないだろう。

帰ってくると、その翌日からまた長期出張だ。
そちらは仕事で使う展示物などの準備が必要だ。
全てをこの数日間で行わなければならないので、滅茶苦茶なスケジュールである。

最初の段階では、何とかこなせるだろうと踏んでいた。
しかし実際には、予定外の新しい仕事が次々に入って上乗せされる。
いつも、こういう事になるのはわかっているのだが・・・
いい加減、学習しない自分が悪いのか。



今日の時計ベルト。
カシオ・プロトレックPRW-2000Y-1JFにモレラートのカルドナッツオをつけた。

ラバー製の完全防水ベルト。
非常に柔らかく着け心地もいい。
腕に吸い付くようなしなやかな感触がある。
硬めに作られたプロトレック・オリジナルの樹脂製ベルトとはかなり違う。

デザインもスポーティで、プロトレックによく合っている。
ベルト表面には3つの穴が空けられ、裏面にも細かく溝が切られている。
効果の程はわからないが、通気性を意識した構造になっている。

このベルトの最大の欠点は、以前にも書いたが、埃を寄せ付けやすいことだ。
写真でもわかるかもしれないが、部分的に埃で白茶けている。
凹凸のある凝ったデザインが、かえって裏目に出ている。

しかも軽い粘着性を持つため、その埃が簡単には取り除けない。
工場の強烈なコンプレッサーで吹き飛ばせば一発だが、スプレー式のエアダスタくらいではなかなかきれいにならない。
仕方なく中性洗剤でごしごしと洗い流し、水分をエアダスタで飛ばす(テッシュで拭くとまた埃だらけになってしまう)・・という手入れをしょっちゅう行う。
お陰でけっこう清潔ではある(笑)

プロトレックとのデザイン上のマッチングは申し分ない。
ところが残念なことに、固定用のスクリューに被せる2mm径のパイプが、どうしてもベルトの穴に入ってくれない。
素材に粘着性があるため、途中で引っかかってしまうのだ。
強引に入れてみたが、今度は抜けなくなってしまい、かなり難儀した。
ベルトの穴を広げる加工が必要だが、そうまでしてプロトレックに付けるのも面倒なので、このベルトは諦めることにした(笑)
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加工


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グリュエンにサイズ16-16のストレート型ベルト(根元も先端部も幅16mmの寸胴型のベルトという意味)を付けると、腕輪のような独特の外観になる。
しかし市場に16-16のベルトは意外に少ないと書いた。
石国や松重商店の製品に一部見られる程度である。
市販の幅16mmのベルトのほとんどは、尾錠側のサイズは14mmで、テーパーのかかった形状をしている。

しかしちょっとしたアイディアを思いついた。
それは、「一回り大きいベルトを買って、カッターで切って16-16に加工してしまう」という方法である。
滅茶苦茶といえば滅茶苦茶な、荒っぽいやり方である(笑)
ただし、そのためには以下の2つの条件を満たすベルトを、まず探さなければならない。

・ステッチのないベルト
・尾錠側の幅が16mmのベルト

ステッチが入ると、それを無視してカッターで強引に切るわけにはいかなくなる。
まずはステッチのない、表面がプレーンなベルトをみつけなければならない。
サイド部分の仕上げも、へり返しではなく切り落とした感じのものが望ましい。

また尾錠側はどうしても16mmでないと困る。
本体に縫いこんである定革部分の加工が難しい、というのが理由だ。
尾錠側の幅が最初から16mmのものであれば、その部分を加工しなくて済むわけだ。
(ケース側のベルト幅は18mmでも20mmでも、16mmより大きければ問題ない)

これらの条件に合うベルトをベースにすれば、幅を16mmストレート型にカッターで整形し、切ったコバ部分を処理し直すことで、16-16のベルトとして使えるはずである。



というわけで、今日の時計ベルト。
グリュエンのカーベックスにマルマンのコードバンの黒をつけた。
本来はサイズ18-16であったが、カッターで16-16に加工した。

探してみてわかったのだが、上記の二つの条件に合致するベルトというのも、ほとんどみつからない。
各社からステッチのないベルトは出ているのだが、どういうわけかバックルが16mmというものがほとんどない。
理由はよくわからないのだが、なぜか16mmを避けるように、14mmか15mmに集中しているのだ。

そんな中、何とか店頭でみつけたのが、このマルマンのコードバンのベルト。
ヨドバシで定価の半額(3150円)で売られていた。
製品を破壊するのに近い実験であるが、価格が安かったので躊躇なく行える(笑)

早速カッターで切り落として幅を16mmに狭め、切り口を皮革用コバ塗り剤で処理した。
加工は簡単で、作業は10分ほどで完了した。
元々切り落としただけのような仕上げのベルトなので、違和感のない仕上がりになった。

ただベルトとして面白いかと言われると、何だかぱっとしない結果となった。
シンプル過ぎるというか、のっぺりとしていて特徴のない外観である。
やはりステッチとか型押しとか、表面に何か模様がなければ、幅16mmある表面の空間をもてあます感じだ。
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うるう秒


D800E + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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昨日の予告通り、今日はゆっくり過ごした。
午後になって、合羽橋まで買い物に出かけた。
来週出張があるので、お土産を買いに行ったのだ。

それから銀座に出て、床屋に行った。
まだ少し早かったが、来週は出張で行けないので、今週のうちに済ませたのだ。

帰りに銀座のお店に行き、お客のふりをして、ライバル会社の商品を見せてもらった。
店員さんがたっぷりと一時間も説明してくれた。
悪いなとは思ったが、勉強になった。

今日はうるう秒が実施された。
標準時と地球の自転による時間との誤差を調整したのだ。
午前8時59分59秒と午前9時0分0秒との間に、8時59分60秒という1秒が挿入された。
その時間、僕は寝ていた(笑)
しかし関係者の方たちにとっては、なかなか大変な作業であったろうと想像される。

朝起きて、電話の時報と電波時計のプロトレックの時間とを比べてみると、見事にぴったり1秒、プロトレックの方が進んでいる。
標準電波の自動受信は昨晩の夜中に行われているので、うるう秒実施以前の状態なのだ。

早速プロトレックを窓の近くに持って行き、手動受信の操作をした。
それからもう一度117番に電話をして比べてみた。
今度は秒までドンピシャリで合っていた(笑)



今日の時計ベルト。
グリュエンのカーベックスにマルマンの型押しワニのワインをつけた。
サイズは16-14。

実際にはワインと赤の中間くらいの、明るい色の型押しベルトだ。
例によってマルマンのサイトには載っていないモデルであるが、現物をヨドバシでみつけて買った。
2100円(定価の半額)であった。

一見難しそうな色であるが、この色のベルトは、意外なほど多くの時計に合う。
モレラートのリーガブエのくすんだ赤のベルトを輸入したことがあるが、あれもどの時計にでも合うので、このコーナーの奥の手として使っている。

ご覧の通り、グリュエンにもこの赤いベルトがしっくりくる。
オフの時の1本としてお勧めである。
ちょっと女性向きの雰囲気になるが、そこは使いこなしか。
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