革製品



D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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御徒町のカバン屋さんで、ブッテーロというイタリア製のタンニンなめしの革を使ったカバンを買ったことがきっかけで、他にも革製品が欲しくなり、いくつか続けて購入している。

まずはPASMOのケースであるが、日曜日にデパートで小物を販売していた革グッズの職人さんに頼んで作っていただいた。
黒と赤の、牛のショルダー部分の革を使ったお洒落なパスケースで、ステッチは映えるように赤い糸にしてもらった。

次にシステム手帳を、チェルケスという革を使ったバイブル・サイズのものに変えた。
ドイツ・ベリンガー社のボックスカーフにエンボス加工を施した高級皮革だ。
これは御徒町で在庫の最後の一個を購入した。

それから文庫本のカバー。
これは市販のものを買おうかと思ったが、昔自分で作ったものが出てきたので、それを使っている。
米国タンディ社のライブ・オークというサドル用のレザーを使用したもので、父親のために作ったものが、今は自分の手元に帰ってきたのだ。
それに吉村昭の「羆嵐」をはさんで、カバンに忍ばせている。

電車に乗るたびに、黒と赤のツートンのパスケースを手にして、改札の機械にかざす。
少し水分を含んだような、しっとりとした革の質感を楽しむ。

システム手帳は、一見それほどいいものには見えないのだが、その実そうとうな高品質で、手に触れるたびにある種の快感がある。
必要がないのに、カバンから取り出しては、手帳の中を確かめたりしている。

ブックカバーは、表面にびっしりとスタンプを押してあり、ちょうど本を読んだ時に、その凹凸が手に触れて心地良い。
毎日電車の中で読み耽っている。

革製に変えただけなのに、ずっと生活が豊かになった。
革というものは、触れただけで幸せな気持ちになるものだ。
今後もいくつか、さらに種類の違う革を使ったグッズを、導入しようと思っている。
革フェチの面目躍如だろう(笑)
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