血筋


D3X + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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先日、シーマスターを会社の机の上に忘れてきた。
駅で気付いた時、予想外に強いショックを受けた。
喪失感があって、腕が寂しくて仕方がない。

いつの間にか時計が体の一部になってきたようだ。
着けているといやになって取ってしまうことも多いのだが・・・

僕のシーマスターは、一週間に1秒から2秒ほど狂う。
それが気になって、毎週のように秒針を合わせる。
まあシーマスターのキャリバー8500は別格として、他にも舶来ものを持っているが、そちらは一日7、8秒くらい進む。
そのため2日おきくらいに秒を合わせなければならない。

電話の時報で合わせたり、電波時計で合わせたりする。
それを聞いて、僕の父親も同じことをしていたと言われた。
母親によると、二日に一遍は電話で時報を聞いていたという。
知り合いの時計師の方も、僕の父親は正確さに厳しかったと言っていた。

また、どうやら父親は、得体の知れない時計をいっぱい持っていたらしい。
時計好きの従兄弟が、僕の父親が持っていたはずの時計のリストを、思い出しながら作ってくれた。
まだみつかっていないのだが、家のどこかにあるはずだという。

会社から帰って服を着替えると、すぐに仕事とは別の時計に付け替えていたという。
犬の散歩の時まで、それ専用の時計をつけていたと、母親から聞いた。

全然知らなかったが、僕とやっていることが同じだ。
これも血筋だろうか。



今日の時計ベルト。
ベアーのカーフ型押しのゴールドブラウン。
実は一番最初に買ったベルトなのだが、困ったことに、手持ちのどの時計にも合わない(笑)
鮮やかなオレンジ系のブラウンで、写真で見る限り面白そうに見えたのだが・・・
付けてみては、溜息とともに外す。
ベルト選びが如何に難しいかを教えてくれたベルトでもある。
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