3ヶ月


LEICA X1

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資材の仕入先で、津波に工場をやられたところがいくつかある。
ある工場の敷地には、瓦礫ばかりか身元不明の遺体までが流れ込み、しばらくは近付くことも許されなかった。
やっと復旧作業が始まると、今度は工場の中に、流されてきた自動車が300台も入り込んでいるのがわかった。
現在は再開作業を必死に行っているが、生産開始は夏くらいからで、本格的な稼動は年末になりそうだという。

偶然地震の前に、その資材を少し多めに仕入れておいたので、今のところうちの会社はあまり影響を受けていない。
しかし在庫を持たないことを自慢にしていた自動車メーカーは、まともに被害を被りラインが動かなくなってしまった。
資材調達の担当者は、まったく材料が入ってこない状況に困窮し、会議の席上で机を叩いて怒りをあらわにしているという。

東北の震災とつながっているように見えるスマトラ沖では、本震発生から3ヵ月後に大きな余震が発生したという。
そのため今回も、3ヶ月後にまた地震が起きるのではないかと、多くの人が恐れているという。
もうあと数日だ。
ある種の流言飛語ではあるが、実際に起こる可能性がないわけでもなく、単なる噂で片付けられない。



今日の時計ベルト。
エレファントの革を使ったベルトだ。
アルキメデス・スパイラルという時計店が、オリジナルで作らせたものを、店頭で見かけて購入した。
非常に強い革だそうで、ざらざらした表面は硬めの質感であるが、ベルト自体はしなやかに作られている。

象の革はワシントン条約に引っかかるという理由で、一時市場からまったく姿を消した。
僕が結婚した頃、象革は禁止されて入手できないため、代替品としてカバの革を使用して作ったというカバンを、購入したことがある。
皺の多いスエード状の面白い革で、けっこう気に入っていた。
カバン自体は恐ろしく高価で、普通なら簡単には購入できないのだが、結婚というものは何かとお金がかかるもので、つい勢いで購入したのだ(笑)

さらにはお祝いをいただいたので、それでもうひとつ購入して父親にプレゼントした。
僕のカバンはかなり使い古したが、父のものはほぼ新品状態で、ふたつとも手元に残っている。

ところがその後、保護された象が増えすぎたため、ジンバブエの自然公園の中で限定捕獲されたもののみ、革の販売が許可されたそうで、市場に象革の製品が出回るようになった。
逆にカバは入手困難になっているようだ。
カバは気性が荒く、革に傷が多いという理由から嫌われることもあるそうだが、個人的には好きな革であった。
時計のベルトの素材としても、なかなかいいと思うのだが・・・
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