ぬかご


SIGMA DP2

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ぬかごという、小指の先ほどの丸いイモがある。
ヤマイモやジネンジョなどの葉の付け根に出来る養分の塊である。
むかごとも言うらしい。
この季節になると、時々スーパーの店先に並ぶ。

我が家では、ぬかごはご馳走である。
十分に炒めてから、醤油とお酒で味をつけて食べる。
ぬかごご飯を作っても美味しいという。

Mrs.COLKIDの実家に行った時に、ぬかごが地面にポロポロと落ちていた。
僕の母親がもったいないからと拾っているのを見て、義父がそんなものを食べるのですかと驚いていた。
田舎ではゴミとして扱われていたのだ。

もうひとつ、我が家でご馳走なのは大根の葉っぱである。
店先で新鮮な葉の付いた大根を見つけると大喜びする。

葉の部分を取り除き茎だけにして細かく刻み、よく炒めて醤油とお酒で味付けする。
これがまた美味で、特有の苦味が絶妙にからみ、ご飯のおかずとして最適である。

これも田舎では食べないようで、畑から大根を取ったらすぐに捨てるのが常識であったらしい。
僕が、大根の本体より葉の方が好きだ・・と言ったら、がっかりしていた(笑)
最近は遊びに行くたびに、僕のために新鮮な葉っぱを持たせてくれるようになった。

しかしスーパーでは、なかなか葉っぱ付きの大根を売っていない。
葉が付いていると養分が取られてしまい、本体の味に悪い影響を及ぼすらしい。
テレビで大根を畑から抜き取る機械を見たことがあるが、葉は自動的に切り取られていた。

考えてみたら、どちらも脇役にスポットを当てた、少々ひねくれた食べ方である。
食材に豊富な原産地では思いもよらない、貧しい食べ方なのかもしれない(笑)
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